中國, 韓.中關係

中國の 2013年度の流行語トップ10

이강기 2015. 10. 16. 17:17

中國の 2013年度の流行語トップ10

 

 

 2014年01月10日13:46

 

 「人民網日本語版」

 

 日々の暮らしの中で、新語や流行語など、個性あふれる言葉を頻繁に耳にする。それらの言葉は、現実の社会を映し出す鏡のようで、一定の社会階層の民意や思いを反映していると同時に、人々の出来事や生活に対する姿勢を正確に表現している。そのため、決して軽視することはできない力とも言える。例えば2012年には、「プラスのエネルギー」や中国中央テレビ(CCTV)が国慶節(建国記念日、10月1日)を挟んだ連休中に実施した街頭インタビューの「幸せですか?」、負け組男性を表す屌絲(ディアオスー)、韓国歌手PSY(サイ)の「江南(カンナム)スタイル」などが流行語となった。人民網が報じた。

 百科事典サイトの「互動百科」は13年12月23日、中国文化促進会や中国新聞周刊、中国移動手机報、中国漢字聴写大会、搜狐新聞客戸端などと共同で、「2013年インターネット流行語トップ10」を発表。上から順に、中国の夢、土豪、煙霧、中国大媽、単独二孩、エドワード・スノーデン、ビットコイン、嫦娥3号、房姐、ラバーダックとなった。「互動百科」らは、今年の話題を集め、時代の特色を反映し、社会形態を記録することを目標に、ネットユーザーの注目度、投票、専門家の評価などを総合的に考慮し、ランキングをまとめた。

流行語1:中国の夢

 「中国の夢」とは、習近平・国家主席が提唱する指導思想で、新指導部の理念でもある。習主席は12年11月29日、北京の国家博物館の展覧会「復興の道」を訪問した際、初めて「中国の夢」構想に言及し、その後も重要な会議やイベントで、その意味や思想について折に触れて論述している。

 「中国の夢」の核心は、中華民族の偉大な復興の実現で、強い国家、民族振興、人民の幸福などの実現を目指している。この言葉は、強くて民主的、文明的、かつ調和のとれた社会主義現代化国家の建設という新指導部の目標とその実現に対する自信を表わしている。

 「中国の夢」は、「国家と民族が安定してこそ、国民全体が安定する」という歴史的論理に従っており、国民全体に、すばらしい人生にする機会、夢を実現する機会、祖国や時代と共に成長、進歩する機会を与えるものだ。「中国の夢」は単なる理想ではなく、目標、現実でもあり、中国人一人ひとりの生活に反映されている。「中国の夢」を突き詰めて言うと、「国民の夢」であり、中国の夢を実現することが、国民の夢を実現することなのだ。

 

流行語2:土豪

 13年、中国のネット上では、「土豪」という言葉が話題をさらった。元々、庶民の生活を圧迫する地主を意味する「土豪」は現在、金遣いが荒く品のない金持ちという意味で使われている。同年9月、「微博(ウェイボー)」で「土豪と友達になろう」、「土豪のために詩を書こう」というキャンペーンが話題になり、「土豪さん、私たち友達になろう」という流行語が生まれ、「土豪」の流行に拍車がかかった。同月20日には、アップル社の新商品iPhone5Sが発売され、ゴールドが最も人気のカラーになると、ネットユーザーらが「土豪金」と呼ぶようになった。さらに、英国放送協会(BBC)が10月末、「土豪」の語源や意味、流行している原因などを紹介する動画を制作し公式サイトにアップしたことが話題になった。「土豪」の流行の裏には、注目すべき現実の意義が隠されている。
 
 社会学者は、「『土豪』が流行している背景には中国社会の階層化がある。この言葉は今や、『高富帥(背が高くイケメンでお金持ちの男性)』や『白富美(色白で裕福で美人の女性)』などの言葉の人気を上回る、特定のグループを指す言葉となった。『土豪』と『屌絲』は、経済的に上の地位にいる人と下の地位にいる人を分ける言葉だ。政治学的な貶義語(卑しめる意味を持つ語)から、社会学的に社会の階層化と貧富の差を示す言葉へと変化し、同時に文化的意味における、品位や価値観とも関係している」と分析している。


 

流行語3:煙霧

 中国の多くの地域で13年初め、大気汚染が原因の煙霧が発生した。特に、長江デルタや珠江デルタ、北京、天津、河北省、山東省などでは煙霧が深刻化した。冬になると、煙霧が哈爾浜(ハルビン)市(黒竜江省)や上海、杭州市(浙江省)、南京市(江蘇省)、海口市(海南省)など、25の省・区・市に拡散した。11月の時点で、中国全土で煙霧が発生した平均日数は4.7日と、1961年以降最多となった。深刻な日は、中国の多くの都市や観光地が煙霧に包まれ、大気質指数(AQI)が最も危険な500を振り切る都市も出現。警報の発令が続き、青空が見えなくなるなど、「煙霧」に対する注目がさらに高まった。

 煙霧に直面し、中国のネット上ではマスクをした彫刻やサンタが話題になったり、ペットボトルなどを利用した煙霧対策アイテムが話題になったりした。また、遼寧省環境保護庁が大気の質が基準をクリアしていないことを理由に、8都市に対して計5000万元(約8億5千万円)の罰金を科したほか、湖北省は、深刻な大気汚染の日に長時間屋外で仕事をする人を対象にした「手当」に関する規定を制定した。中国の500都市のうち、世界保健機構(WHO)が推薦する大気の質の基準に達している都市は1%もない。一方、世界で最も汚染が深刻な10都市に、中国の7都市が入っている。中国の環境汚染への懸念は高まるばかりで、その改善には課題が山積みだ。


 

流行語4:中国大媽

 今年4-6月、金相場が下落し、中国国内の中年女性が競うように金を買い占めたため、米ウォール・ストリート・ジャーナルが中国語で「おばさん」を指す「dama(大媽)」という言葉を使い、「世界の金市場に影響を与える新鋭軍」と同現象を報道した。また、「大媽」などの流行語が、世界最大の英語辞典「オックスフォード英語辞典」に盛り込まれる可能性があるという報道も話題になった。

 「大媽」にとって、2013年は大忙しの1年だった。金を買い占め、海外の不動産を底値買いし、ビットコインの価格を10日で2倍に上げる「主役」となったのだ。普段は広場でダンスを踊るのが好きな中国のおばさんたちだが、今では「世界の舞台」で活躍するようになっている……。「土豪」と友達になろうとする人も多いが、「大媽」の存在も決して忘れてはならない。


 

流行語5:単独二孩

 「単独二孩」とは、夫婦のいずれかが一人っ子なら第2子が出産できる政策のことだ。中国政府は11月15日、第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)で「計画出産を基本とする国策を堅持する」とする一方で、同政策の実施を決定した。同政策は現在、社会で大きな話題となっている。

 ただ、同政策をめぐり、「うれしい知らせであると同時に複雑な気持ち」との声もある。中国で同政策が適用される家庭が2000万世帯あるとされているが、2人目の子供を産みたいと考えている家庭はどれほどあるのだろう?子供が2人いれば、将来親の世話を2人の子供で分担することができる。しかし、子供の養育費はマイホームより高いとされ、その負担の大きさから、多くの夫婦にとって産むか産まないかは、頭を痛める問題となっている。

 

流行語6:エドワード・スノーデン

 米国の「国家安全保障局(NSA)」の外注先技術者であったエドワード・スノーデン氏は13年6月、香港でガーディアンやワシントン・ポストなど、複数の新聞社の取材やインタビューを受け、NSAによる個人情報収集の手口を告発したことで話題になった。スノーデン氏はサイバー監視プログラム「PRISM」など、NSAのさまざまなプロジェクトを暴露している。同告発により、ここ数十年で最大規模の政治的盗聴が明るみになり、これまで常に「自由」、「民主」を唱えてきた米国やNSAの信用が大きく揺らいでいる。

 その後、スノーデン氏の行方や亡命先のほか、恋人が意味深な写真を公開するなど、話題が絶えなかった。また、NSAが、米アップルや米グーグル、米フェイスブック、米マイクロソフトなど大手IT企業が提供するネットサービスのサーバーに直接アクセスして、ユーザーのデータを収集していることも明るみになり、これらの企業も同騒動に巻き込まれた。さらにエドワード氏は、ドイツの「内部告発賞(2013年度)」、ロシアの「サム・アダムス賞」などを受賞したほか、「ユーロニュース」が選ぶ「今年の人」やノーベル平和賞、米タイム誌の「今年の人」などにノミネートされた。同年8月、スノーデン氏がロシアに亡命すると、米国とロシア間の外交問題に発展したほか、多くの国の「外交カード」になっている。

流行語7:ビットコイン

 インターネット上で使われる仮想通貨「ビットコイン」は、P2Pネットワークを用いて取引の記録や確認を行う。ビットコインは、中本哲史という偽名を名乗る人物によって投稿された論文に基づき、2009年に運用が開始され、13年に世界でにわかに注目を集めた。同年初め1ビットコイン=13ドル(約1300円)だった相場は、4月にかけて急上昇し、一時1ビットコイン=266ドル(約2万6600円)にまで高騰した。その後、1ビットコイン=100ドル(約1万円)まで下落したものの、11月には再び上昇。最高で1ビットコイン=1000ドル(約10万円)を付けた。ビットコインは「次世代マネー」と呼ばれるようになっている。

 ドイツ財務省は昨年、「私的な通貨」としてビットコインを利用することを認め、課税の対象にすることも検討している。しかし、それ以外の国は、ビットコインの「貨幣」としての法律的地位を認めていない。反対に、急騰と下落の幅の大きさから、多くの国が懸念を示し警告を発している。また、中国人民銀行(中央銀行)が昨年12月、金融機関に対しビットコインを使った決済の中止を要求すると、ビットコインの価格が一時、最高値の3分の1に急落した。そのため、ある海外メディアは、「ビットコインの行方は中国にかかっている」と指摘している。


 

流行語8:嫦娥3号

 中国の月探査計画に基づく月探査機「嫦娥3号」は13年12月、月面への軟着陸に成功。月面ローバー「玉兎号」が降ろされ、探査活動を開始した。嫦娥3号の成功により、中国は旧ソ連、米国に続き、月面軟着陸を成功させた3カ国目の国となった。

 嫦娥3号は、人類の月探査史の「初」を数多く記録することになりそうだ。例えば、嫦娥3号には、世界で初めて近紫外月面天文望遠鏡が搭載され、恒星や銀河系などの観測や地球のプラズマ圏の観測を行う。また、地下100‐200メートルの深さを探ることができる地下レーダーも初めて搭載されている。嫦娥3号の成功は、中国の宇宙事業の発展の中で重要な一里塚となった。国際通信社・ロイターは、「嫦娥3号の月面着陸成功により、中国は民族的誇りとさらに良い評判を得るだろう。月探査の夢が、中国の夢を再び鮮明にした」と評価している。


 

流行語9:房姐

 北京市公安局は捜査により、陝西省神木県農村商業銀行の龔愛愛・元副頭取が不法に取得した北京の戸籍と身分証明証を使って北京の不動産44軒を購入していたことが判明。「房姐(不動産を複数所有している女の人)」と揶揄されるようになった。役人などが多くの不動産を所有していることはこれまで常に、多くの人の不満の的となっていた。

 「不動産を数多く所有している人は、特権階級。不法に取得した戸籍や身分証明証を使って不動産を購入するという行為が存在するということは、現在の戸籍管理制度に多くの抜け穴があるということ。北京の関連の政策や国の『1人に対して1戸籍』という規定があるにもかかわらず、『房姐』たちが偽の戸籍を取得しているということこそが『特権』。特権階級の特権乱用は、資源の不公平な分配を招くだけでなく、長期的に見ると、利益が固定の階層に集まる結果になりかねない」との指摘が出ている。


 

流行語10:ラバーダック

 オランダの芸術家、フロレンティン・ホフマン氏が制作した、アヒルのおもちゃを巨大化したオブジェであるラバーダックは、09年から世界中を旅しており、13年は遠い中国にも登場した。まず5月香港のビクトリア・ハーバーで展示され大フィーバーに。その後、北京にも登場し、国際園林博覧会(園博会)の園博湖エリアや頤和園の昆明湖で展示された。

 ラバーダックの人気ぶりは、世界で名を馳せる「北京ダック」にも勝る勢いだ。また、「偽ラバーダック」が現れるなど中国でさまざまな物議を醸すと、中国の現状に対する議論が交わされた。公共アートであるラバーダックが、国民的な娯楽となっている中国。13年は、ラバーダックが話題をさらった。(編集KN)