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【アカデミー賞】歴史的快挙、感極まるポン・ジュノ監督「オスカーを5つに分けたい」

이강기 2020. 2. 10. 21:33

(한국 것이면 무엇이든 삐딱하게 보기로 유명한 산께이신문이 이 정도로 보도할 정도이니.... )

【アカデミー賞】歴史的快挙、感極まるポン・ジュノ監督「オスカー5つに分けたい」


 【ロサンゼルス=上塚真由】第92回アカデミー賞の発表・授賞式で、最も優れた作品に与える「作品賞」に輝いた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」。1世紀近いアカデミー賞の歴史で、外国語作品が栄光に輝いたのは初で、ハリウッドの歴史を変える一夜となった

 「オスカーは…パラサイト」。プレゼンターの女優、ジェーン・フォンダさんが大トリの作品賞を発表すると、会場の観客は総立ちとなった。なりやまない拍手の中、女性プロデューサーが壇上で「この瞬間、とても象徴的な歴史が作られた」などと短く喜びを語ると、観客はさらなる演説を求めてコール。多様性に欠けるとの批判が尽きない米映画界で起きた快挙に、会場は一体感に包まれた。


 ポン・ジュノ監督は作品賞の際は壇上で語らなかったが、この日、脚本賞、国際長編映画賞、監督賞で3度スピーチ。とくに、監督賞の発表では感極まった様子をみせ、一緒にノミネートされていたマーティン・スコセッシ監督らの名前を挙げて影響を受けたと感謝し、「アカデミーが許してくれるなら、このオスカーを5つに分けたい」と語った。


 アカデミー賞の歴史で、最も注目される作品賞に外国語作品がノミネートされたのは過去10回。1999年(71回)のイタリア映画「ライフ・イズ・ビューティフル」、2007年(79回)の「硫黄島からの手紙」、2019年(91回)の米国とメキシコ合作の「ローマ」など名作の数々は、受賞には至らなかった。


 ポン・ジュノ監督は記者会見で、影響を受けたアジアの映画監督を聞かれ、韓国のキム・ギヨン監督のほか、今村昌平、黒沢清両監督の名前を挙げ、日本の映画人への敬意も示した。

 「米国人は字幕を読まない」とされ、英語以外の作品が米国でヒットするのは困難だといわれてきたが、ポン・ジュノ監督は、動画配信の作品やユーチューブなどの浸透で「すでに壁を乗り越えている」と指摘。「近い将来、外国語作品の受賞が、大きな焦点にならない日が来ることを願っている」と力強く語り、映画界の裾野が広がることを願った。



貧富の格差、「匂い」がキーワード 「パラサイト 半地下の家族」ポン・ジュノ監督




 韓国映画「パラサイト 半地下の家族」はカンヌ国際映画祭で最高賞「パルム・ドール」や米ゴールデングローブ賞外国語映画賞に輝き、世界中で注目されている作品だ。日本でも全国公開を前に昨年末から、一部の映画館で先行公開されたほど話題が沸騰。来日したポン・ジュノ監督に作品について聞いた。(水沼啓子)


 「日本や韓国に限らず、全世界で二極化、貧富の格差という問題を抱えている。私たちは資本主義という巨大なシステムの中に生きており、貧富の格差は私たちの時代のテーマだ」。ポン・ジュノ監督が断言する。


 意表を突かれる形で物語が次々と展開していくが、「この映画では富める者と貧しい者に、善悪を当てはめるような描き方をしていない。明確な悪党や善人が出てこないので、見た人からはストーリー展開を予測するのが難しかったという話を聞いた」という。


 作品では、人を見分けるのに“匂い”が一つのキーワードになっている。「貧しい人が豊かな人に、匂いが嗅げるほどに接近するのはめったにない状況。映画の中で(IT企業の経営者で金持ちの)パク社長は、『線を越えるな』とよく話しているが、匂いは線を越えていくものだ」と、作品のクライマックスを暗示した。



 さらに「この映画では、貧富の格差以上に、人に対する礼儀というものを描きたかった」と話した。「寄生というと、否定的で何かさげすんだニュアンスで使われることが多い。でも一文字変えるだけで共生になる。人に対する礼儀が守られなかったとき、共生が寄生になってしまうのではないか」と解説する。


 全国公開を前に、「映画のタイトル通り、見ていただいた観客の体、頭そして胸に、不滅の寄生虫のように長くとどまり、永遠に寄生する、そんな映画になってくれたらいいなと思っている」と笑顔で語った。

 10日から東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・TOHOシネマズ梅田などで全国公開。2時間12分。

 【あらすじ】

 半地下の家に暮らす貧しいキム一家は父親のギテク(ソン・ガンホ)をはじめ全員失業中。大学入試に失敗し続ける“受験のプロ”の息子、ギウは学歴を偽り、家庭教師としてIT企業の社長家族が住む高台の大豪邸に通うようになるが…。

 〈ポン・ジュノ〉


 1969年生まれ。韓国・大邱出身。延世大学社会学科卒業後、韓国映画アカデミーで映画製作を学ぶ。代表作は「殺人の追憶」「グエムル-漢江の怪物-」「母なる証明」など。