ソウル=神谷毅
朝日新聞
2021年6月16日
朝鮮労働党の中央委員会総会で15日、発言をする金正恩総書記。朝鮮中央通信が配信した=朝鮮通信
北朝鮮は15日、朝鮮労働党の中央委員会総会を開き、金正恩(キムジョンウン)総書記が昨年の台風の影響で「食糧事情が厳しい」と苦境に陥っていることを認めた。1月の党大会で示した重要政策を点検し、対策を示す中で述べた。正恩氏は会議は16日も続け国際情勢なども議論するとしており、米国の対北朝鮮政策などについて言及がある可能性もある。
朝鮮中央通信が16日、報じた。正恩氏は「昨年の台風で穀物の生産計画が未達となっている」として、「農業を最も重視し最優先に解決しなければいけない」と強調した。
北朝鮮は新型コロナウイルスの流入を防ぐため中朝国境を封鎖している。国境封鎖は緩められる可能性もあるが、正恩氏は厳しい防疫態勢が長期化すると指摘し、「経済全般の維持と衣食住の保障のための戦いも長期化する」と語り、経済への影響は今後も避けられないとの見通しを示した。
食糧を含む経済事情がさらに厳しくなることが予想されることから、北朝鮮は最近、思想統制などを強化している。正恩氏は総会で社会主義の優越性を強調し「反社会主義、非社会主義との戦いをさらに展開する」と述べたが、不満を抑えるためとみられる。(ソウル=神谷毅)
金正恩氏「極めて厳しい」強調 末端幹部1万人集め大会
ソウル=神谷毅2021年4月7日 11時04分
2021年4月6日、平壌体育館で行われた朝鮮労働党第6回細胞書記大会で開会の辞を述べる金正恩総書記。朝鮮中央通信が配信した=朝鮮通信
北朝鮮の朝鮮労働党は6日、党の末端組織の幹部ら約1万人を集めた「細胞書記大会」を平壌で開いた。大会を指導した金正恩(キムジョンウン)総書記は、1月の党大会で掲げた外部の力に頼らない「自力更生」を貫くため、末端組織の役割が重要だと訴えた。
朝鮮中央通信が7日報じた。細胞書記大会は党大会後に開かれ、今回は6回目。正恩氏は「類例のない困難を抜けていかねばならない極めて難しい情勢にある」と強調。「党と革命の発展に重要な瀬戸際のような時期だ」とも語った。
米バイデン政権は近く新しい対北朝鮮政策を打ち出すが、早期の経済制裁の解除は見込めず、新型コロナウイルスの終息も見通せない。北朝鮮は経済の困難は長期化するとみているようだ。
韓国の情報関係者は「一部を中国に頼るものの、当分は自力で生きていかねばならない。そのため体制内の結束が急務だとみている」と分析する。
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