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タリバン支配 人道支援が試金石だ

이강기 2021. 9. 16. 08:46

(社説)タリバン支配 人道支援が試金石だ

 

朝日新聞

2021年9月16日 5時00分

14日、カブールの路上でたばこを売る男性。アフガニスタンは食糧不足や経済の崩壊が懸念される=AP

 

 

 まっとうな政治体制づくりとともに、喫緊の問題は命と健康の危機に瀕(ひん)する人々を救うことだ。それができなければ、国を統治する資格はない。

 

 アフガニスタンで、文民政権が崩壊して1カ月が過ぎた。イスラム主義勢力タリバンが新政権を担おうとしているが、安定への道筋はみえてこない。

 

 40年以上におよぶ戦乱、干ばつなどの自然災害に、コロナ禍の苦難が重なる。多くの国民が明日の暮らしも保証されない日々を送っている。

 

 人道危機に対応するため、国連は今週、緊急会合を開いた。国連事務総長が「命綱が必要だ」と呼びかけ、各国は計12億ドル(約1300億円)以上の支援を表明した。

 

 国連によると、人口の約半分にあたる1800万人が支援を待つ状態だという。

 

 食糧や医薬品が不足し、医療機関は患者であふれている。現金不足から生活必需品も高騰する。このままでは、来年半ばまでに貧困率が97%まで上昇すると推計される。

 

 事態の深刻さを国際社会が共有したことは評価できる。だが、困窮する人々の手元まで支援を確実に届けられるかは、この国を実効支配するタリバンにかかっている。

 

 タリバンは国連に対し、男女を問わず人道支援に従事する職員の身の安全と移動の自由を保証すると約束した。ただ、言葉だけでは信用できない。

 

 権力を独占しないと表明していたタリバンが先週発表した閣僚名簿には、反対勢力や少数民族、女性は含まれなかった。幹部は「今後、追加を発表する」と説明するが、「包括的」な暫定政権の発足は不透明だ。多くの国が、その姿勢に疑念を拭えないでいる。

 

 タリバンは世界でほぼ孤立した20年前とは違うと主張し、国際社会との信頼構築をめざす姿勢を見せている。ならば、人道支援がその試金石となると肝に銘じ、国連に対する協力を惜しんではならない。

 

 女性の活動を制約する懸念も解消する必要がある。この20年で300万人以上の女性が新たに教育を受けるようになった。公務員の5分の1以上を女性が占める。彼女たちを排除したら国家の運営は立ちゆかない。

 

 アフガニスタンで人道危機が深まれば、周辺国への難民の流出や、混乱に乗じたテロの活発化のおそれがある。これらは国際社会に共通の脅威である。

 

 ところが、主要7カ国や欧州連合などが参加した会議を中国とロシアは欠席し、別の枠組みで議論しようとしている。大国間の対立を持ち込み、無益な駆け引きに走るときではない。