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中国、35年に成長率1%に? 危惧される高齢化の影響

이강기 2021. 10. 15. 20:33

中国、35年に成長率1%に? 危惧される高齢化の影響

 

NewSphere

Oct 13 2021

Andy Wong / AP Photo

 

 

 中国で少子高齢化が急速に進んでいる。人口増加がゼロ、またはマイナスになる日は徐々に近づいており、労働人口も減っていくことから、経済成長の鈍化が危惧されている。成長を続けるにはもはや人口ボーナスには頼れず、今後のカギは生産性の向上にあると指摘されている。

 

 

◆超高齢社会も目前 経済成長1%も?


 65歳以上の人口が全人口の7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼ばれる。中国最大の経済情報メディア、第一財経は、すでに中国の149の都市が「高齢社会」に突入したと分析している。沿岸部では若い人口の流入があるが、長江流域、南西部の重慶や成都、都市工業地帯の北東部で高齢化が顕著に進んでいる。中国の人口問題の専門家、ウィスコンシン大学マディソン校のYi Fuxian氏は、やがてこの状況は中国全体に波及していくと述べている。(米議会出資のラジオ局、ラジオ・フリー・アジア、以下RFA)

 

 中国のシンクタンクは、中国の人口は2026年から2030年の間に頭打ちになるか減少に転じると予測する。長く続いた一人っ子政策、生活費の上昇、社会的道徳観の変化などで出生率が低下しており、2020年は1.3と1961年以来最低となった。高齢化に加え若者と生産年齢人口(15歳~64歳)の減少は、これまで人口ボーナスに頼ってきた経済に大きな影響を与えると見られている。(ロイター

 

 Yi氏は、高齢化率の上昇は経済成長の鈍化を引き起こすと指摘する。中国の2011年以前の経済成長率は平均10%だったが2019年は6%。2035年には人口構造は2018年の日本とほぼ同じになり、経済成長率も1%程度と予測している

 

 

◆移民なしでは若返りできず 生産性がカギ


 人口減少は多くの国で問題化しているが、移民により人口増が予測されている国もある。たとえばアメリカでは2050年までに移民の流入により4100万人の人口増が見込まれている(ロイター)。さらに移民は人口の若返りにもつながっており、高齢化を遅らせる効果がある。

 

 中国の場合は移民受け入れには積極的ではないうえ、国外への人口流出で2050年までに1400万人の人口減が予測されており、生産年齢人口がますます多くの高齢者を支えることになる。よって、中国の今後の成長は、個々の労働者がどれだけ生産性や労働の価値を高めていけるかにかかっているとロイターは述べる。

 

 

◆世代交代で生産性向上へ 壁は共産党?


 上海大学アジア人口研究所のギョーム・マロワ氏とそのグループは、労働参加や教育など生産性に影響する重要な要素を考慮した手法で潜在的な人口動態と経済発展を分析した。結論として、中国の今後の経済成長は最近報告されているものよりずっとポジティブになると述べている。(ユーラシア・レビュー

 

 この研究によれば、2025年以前に労働者総数は減少するが、新たに労働市場に参入する若年層は退職する高齢者よりもはるかに高い教育を受けており、生産性が高まる。低学歴者と高学歴者の入れ替えが起こることで、高齢化の悪影響を相殺できる可能性があるという。国際応用システム分析研究所の人口統計専門家、ヴォルフガング・ルッツ氏は、出生率の向上よりも現在と将来の世代が高い教育を受けられるようにすることが高齢化の課題に対処する鍵だとしている。(同)

 

 一方、米トリニティ・カレッジの経済学部名誉教授、Wen Guanzhong氏は、政治的問題に目を向ける。中国にとって安価な労働力に頼り労働集約的な製品を生産・輸出するというモデルはもはや不可能なため、産業技術のアップグレードが必要だ。しかしいくつかの先進国との経済的関係を断ち切ったいまは、技術を調達し独自に刷新することが難しくなっていると指摘。さらに反対意見を統制し、政治的イデオロギーをあらゆる活動分野で浸透させようとする共産党の方針が、技術革新をさらに困難にしそうだと見ている。(RFA)

 

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