韓国、ここへきて「文在寅夫人」の「疑惑」が大注目されているワケ
「Kイメルダ」と呼ばれて
Kイメルダ」と称される 文在寅夫人
退任まで残すところ少しとなった韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領。「立つ鳥跡を濁さず」という言葉があるが、どうやら文在寅氏にこの概念は通じないようである。
退任を控えて、にわかに文在寅氏の周囲が騒がしくなっている。
それは「文氏の家族をめぐるカネの問題」であり、妻である金正淑(キム・ジョンスク)氏の公私混同ともいえる不透明な金の流れが以前より指摘されていたが、ここにきて与野党、さらには文派と反文派による攻防が繰り広げられている形となっているのだ。
現在、特に疑惑の目を向けられているのが正淑夫人の派手な服装をめぐるその資金の出処についてであり、大統領府の「特殊活動費」が夫人の衣装代に使われていたのではないかと指摘されている。
以前よりこのことはささやかれ、保守系市民団体「庶民民生対策委員会」が正淑氏を「公費を私的流用した業務上横領」として告訴するなどしたが、大統領選挙戦中ということもあり、さほど世間の関心は向けられずにいた。
しかし、文在寅氏の退任を前にしてここ最近では連日、ニュース記事に正淑氏をめぐる問題が報じられているのである。
「内訳」は公開されないのか…?
ネット上には正淑氏が様々なブランドの高級スーツを着た写真が掲載され、さらに、先日のインド訪問で身につけていた豹のブローチが2億ウォン(日本円で約2000万円)すると言われるカルティエのものではないかとして波紋を呼んでいた。
大統領府は正淑氏をめぐる疑惑について「夫人が不適切に公的資金を使ったという事実は確認されなかった」とコメントを出しているものの、結局は市民団体が求めている内訳の公開には応じていない形で、このまま文在寅氏が退任すれば有耶無耶とされる可能性が高いのである。
この一連の疑惑に対して、国民の反応は、贅沢三昧を味わい国民からの反感を買った歴史上の女性たちになぞられて「マリー・アントワネット」だの、フィリピンのマルコス元大統領の妻であるイメルダ夫人を文字って「Kイメルダ」などと揶揄されたり、「コロナ禍で2年以上も国民は制限と苦しい生活を強いられながら、大統領夫妻は国民の税金で贅沢三昧とは腹立たしい」、「自分のことは棚に上げてよくできるものだ」といった非難の言葉が羅列されている。
文在寅氏が大統領に当選した当時、国民からは「国民の目線に立った大統領になってくれるだろう」という大きな期待感が漂っていた。
前大統領であった朴槿恵(パク・クネ)氏は友人を政権運営に介入させていた疑惑のほか、やはり、正淑氏のように「衣装代」の不明瞭な出処について文氏をはじめたとした当時の革新派野党「共に民主党」(現在の文政権下では与党である)から批判追及されていたのである。
ほかにも「公私混同」
一説によれば、文在寅氏は朴氏が弾劾となった後に「歯磨き粉の一つまで自腹で買う」と言い、「庶民派」や「国民に近い」といったアピールをしていたという。
それが5年が経った今、あれほど朴氏の批判をしておきながら結局、自分の妻も同じような疑惑の渦中にあり、国民からの信頼は既に地に落ちていることを考えれば何とも皮肉であるとともに、「自分のことを棚に上げてどの口が言うのか?」という声が上がっているわけだ。
文氏夫妻のみならず、文氏の後継として大統領候補であった李氏夫妻までも「国民の税金」を公私混同して使ったという疑惑が次々と出ることに、やはり違和感を感じざるを得ない。
特に文氏も李氏も国民に散々「支援金」など援助をチラつかせて耳障りのいいことを言いつつ、自分たちの不都合な疑惑からは目を逸らさせるとは国民はバカにされたものであると感じているようだ。
「デッケムン」とは何か…?
今回の選挙で僅差とは言えど、尹氏が当選したことはやはり少なからずも国民の文在寅政権に対する嫌悪感など意志が反映されたということの表れだろう。
しかし、選挙後、さらには文氏の妻の問題で、このところ「熱烈的」とも言える文在寅氏支持者達の反論が相次いでいるのも見逃せない。
実業家でもあり「共に民主党」の支持者であるチョ・ソンウン氏は、SNSを通じて一連の文在寅氏の妻の衣装代の問題について批判する世論を「国民も高級ブランドを好み、1,000万ウォン(約100万円)するシャネルのバッグを喜んで買ったり、芸能人達がブランドに身を包んでSNSで披露されれば好評されるのに、一国の大統領夫人が高級なものを持つのは彼らよりも分不相応というのか」と反応した。
国民や芸能人が高級ブランドを持つことと同類に例えて、本人は文在寅氏の妻を擁護したつもりであろうが、問題視されているのは「公的な金」を私的に使っていたことであり、高級ブランドだからではないという反論もさっそく出ている。また、You Tuberのキム・ヨンミン氏もこの件について「いわれのない批判だ」と主張している。
このように著名人のみらずとも文氏への揺るぎない支持者を公言する熱烈的な支持者は、どんな疑惑に対しても「事実無根」「陰謀」などと主張をしたり、また、少しでも文氏を批判するような発言には徹底的に論破することから「頭がカチ割られても文在寅(何があっても文氏を信じる)」という意味で「デッケムン」と称されている。
困難な「政権運営」
今後は野党となる「共に民主党」は国会では過半数の議席がある状態であり、尹氏は政権の船出早々から困難な政権運営を迫られることになるであろう。
と同時に、特に尹氏自身や妻である金健希(キム・ゴンヒ)が野党からのターゲットにされる可能性は高い。
「共に民主党」や革新左派系の市民団体などは自らの疑惑や不法とも言える行為については様々な弁解を並べて正当化する一方で、対立する団体や人物に対しては手段を選ばず口撃をしたり、世論を煽動することが少なくない。
尹氏及びその政党である「国民の党」は注意が必要であろう。
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