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NATOとロシアの衝突はあるか 北欧2国「加盟」の衝撃

이강기 2022. 5. 30. 08:16

NATOとロシアの衝突はあるか 北欧加盟衝撃

 

時事通信, 202205271700

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ロシア軍による砲撃で破壊されたキーウの建物付近で、ロケット弾の残骸を手に歩くウクライナ兵=2022年3月24日【AFP時事】

 

 

 ロシアがウクライナに軍事侵攻世界安全保障環境きくらいだかつて東西冷戦遺物とさげすまれ組織存続のためにロシアとの協力真剣模索する時期もあった西側軍事同盟北大西洋条約機構(NATO)」欧州りのとして最前線事態となっている。(時事通信外国経済部デスク・ブリュッセル特派員 妹尾優

 

 

 

200ぶりにれた転機

 

 「つの時代わりたな時代まる」。北欧スウェーデンのアンデション首相16記者会見、NATO加盟申請すると正式表明した

 

 人口1000万人余りのスウェーデンは19世紀以来中立国。20世紀欧州勃発した世界大戦参戦せず冷戦中非同盟いた連崩壊後1995になって経済中心欧州連合(EU)加盟したが、NATOにはらず軍縮核不拡散えてきた

 

 その200ぶりの大転換決断させたのが東方大国ロシアによる隣国侵略ロシア武力攻撃ったウクライナの首都キーウキエフ近郊ブチャなどでおびただしい民間人とみられる遺体つかり殺害前残虐行為されていた可能性えられたことが人権人道重視するスウェーデンの背中したとみられる

 

             記者会見するスウェーデンのアンデション首相2022516ストックホルム【EPA時事

 

 

 

 自国国旗やかな上下をまとって会見場れたアンデション首相責任さをじてか表情終始硬かったが、「スウェーデンがNATO加盟国になれば自分たちの安全だけでなく、NATO全体安全強化される説明バルトんだ対岸、NATO加盟国のポーランドとリトアニアにまれたロシアのカリーニングラードににらみをかせ脅威めに貢献できる戦略的価値がスウェーデンにはあるとえた

 

 

 

 

 アンデション首相会見日後18スウェーデンは隣国フィンランドとともにNATO加盟申請したフィンランドは人口約550万人スウェーデンの半分程度小国。1300キロにわたってロシアと国境する西側最前線これまでNATOをたたかずロシアとの友好関係維持めてきた

 

 

 

                                                                    【図解北欧国地図時事通信社

 

 ところが、2まったウクライナ侵攻世論動揺したフィンランド放送協会(YLE)によると、1時点30%にとどまっていたNATO加盟支持率、54~6世論調査76%急増わずか国民賛成するにった

 

 NATOのメンバーになれば、「つの加盟国する武力攻撃全加盟国への攻撃とみなし集団的自衛権行使して攻撃けたける」(北大西洋条約第という集団防衛条項適用ける核兵器たない大部分欧州々は、NATO加盟により米国享受できる欧州諸国通常戦力でも一国ではロシアに太刀打困難なため米国をよりどころに各国わせる効果きい

 

 フィンランドの中道右派野党国民連合党外交政策顧問めるヘンリ・バンハーネンシンクタンクの王立防衛安全保障研究所(RUSI)への24日付寄稿もともとフィンランドにはいざとなればNATO加盟申請する用意があったとしつつ実際申請実現したのはウクライナがロシアに徹底抗戦したことで時間的余裕まれたからだと指摘。「ロシアが侵攻開始から数日でウクライナの首都キーウに進軍していればフィンランドは非常ったことになっていた好機えてくれたのはウクライナだ強調したそのたとえトルコが難色しても、「フィンランドとスウェーデンがNATO一員となる公算めてきい予想した

 

 

東方拡大、「世界最強同盟

 

 NATO設立されたのはから73年前1949前年には東欧チェコスロバキアで政変きたりがドイツでベルリン封鎖強行したりと東西冷戦緊張頂点しつつあった共産圏膨張阻止したい米国、2大戦荒廃した国土やし経済したい欧州諸国思惑一致やがて世界最強ばれるようになる軍事同盟カナダやアイスランドを12での船出となった

 

 

 

 

 

 

                                                                   【図解】NATO拡大時事通信社

 

 

 

 発足年後52にはギリシャとトルコが、55には西ドイツが参加さらに連主導軍事組織ワルシャワ条約機構ねていたポーランドハンガリーチェコのがソ連崩壊後99仲間入りをたす。2004にはソ連構成国だったバルトユーゴのスロベニア東欧ルーマニアなど雪崩って合流、「東方拡大飛躍的進展。20ユーゴのマケドニアがわり現在30国体制となった

 

 

脅威消滅迷走

 

 しかしもともとソ対抗してつくられただけに連崩壊後迷走いた。NATO1999こう10年間見据えて策定した行動指針戦略概念冷戦終結欧州安全保障環境一変、「加盟国通常兵器大規模侵略ける可能性非常くなった」「核兵器使用検討せざるをないような状況めてこりにくい明記わって、90年代ユーゴ紛争でボスニア・ヘルツェゴビナに平和維持部隊派遣した実績などを紛争予防危機管理といった集団防衛以外仕事根本任務昇格させた

 

 実際、NATO2001米同時テロを欧州かられたアフガニスタンに国際治安支援部隊(ISAF)派遣設立当初想定していなかった遠隔地での域外任務には欧州加盟各国相次世論反発こり、「NATO米軍下請けなのかといった批判渦巻いた

 

 

宿敵同士笑顔

 

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議、NATO・ロシア理事会先立談笑するメドベージェフ・ロシア大統領)、オバマ米大統領中央)、サルコジ仏大統領201011ポルトガル・リスボン【EPA時事

 

 

 

 ただ本当意味でこの軍事同盟わったのはポルトガルの首都リスボンで1011開催されたNATO首脳会議会議には、NATOきでロシアのメドベージェフ大統領当時出席した宿敵同士のロシアとNATO首脳一堂笑顔握手しながら記念撮影じる様子ではじられない光景だがそれは当時じだった

 

 首脳会議ロシアとNATO連携戦略的重要という認識一致さらに双方がミサイル防衛テロ海賊対策といった課題政治的協議実際的協力促進することで合意したと宣言した

 

 

 首脳会議でラスムセンNATO事務総長当時「(ロシア関係転機えているわれわれは重要利益共有しており双方安全保障不可分とまでロシアとの協力重要性強調メドベージェフ記者会見「(NATOとの困難緊張関係克服された米欧真摯しんし姿勢をたたえた

 

 

蜜月はつかの

 

 このころは米国とロシアの関係はジョージアグルジア紛争(08一時緊張したものの、「リセット仕切)」けるオバマ政権雪解核軍縮条約START」への調印(10世界貿易機関(WTO)閣僚会合でロシアの加盟承認(11などもあり一気改善んだ時期だった

 

 しかしその、NATOとロシアの距離一段まることはなかったミサイル防衛での協力いたわった。NATOのミサイル防衛するロシアの理解まらず、NATO提案した機密データの共有計画実現することもなかったそして双方亀裂はロシアによる14のクリミア併合決定的となり現在っている

 

 NATO月末スペインの首都マドリードで首脳会議たな戦略概念採択するロシアとの協力する部分削除されるかなくとも全面的見直しがえられそうだ

 

 

 

オーストリアスイスは

 

 

 

                                                                         【図解欧州NATOEU加盟国時事通信社

 

 欧州にはスウェーデンとフィンランドのほかにも、EU加盟しながらNATO距離いてきたがある島国のアイルランドキプロスマルタそして内陸国のオーストリアの四方EU加盟国まれ、EUとのつながりが内陸国のスイスもNATOっていない歴史的経緯から中立政策げているケースがほとんどでウクライナ侵攻後、NATO加盟是非をめぐって世論劇的変化じていないようだ北欧ってロシアから地理的距離があり侵略脅威国民肌身じるほどではないという事情きいとみられる

 

 

 報道によれば中立政策する国民支持率はオーストリアで75%、マルタで60%中立放棄への賛成はわずかというスイス大衆紙ブリックは月中旬世論調査「NATOとの連携強化支持するとの回答過半数56%したものの、NATO加盟には33%賛成しかまらなかったとえた

 

衝突可能性

 

 にスイスやオーストリアが北欧いてNATO加盟申請するようなことがあればロシアにする心理的なインパクトは相当なものだろう、NATO拡大阻止目指すロシアは北欧動向たりにして猛反発フィンランドがNATO加盟することで自国領土をロシアとの軍事的対立最前線変貌させようとしている」(ロシア外務省声明ことへの疑問けたロシアは自国安全する脅威阻止するため、「報復措置じざるをなくなる」(警告した

 

 もっともロシアとNATO直接衝突する可能性については懐疑的見方なくないシンクタンクジャーマン・マーシャル・ファンドのシニア・フェローでワルシャワ支局長のミハウ・バラノフスキCNBCテレビでウクライナが攻撃されたのはどの軍事同盟にもしていないからだ前置きしつつ、「ロシアの脅威直面したスウェーデンとフィンランドにべなければウクライナほどの規模ではないにしてもロシアとの衝突きる公算格段きくなる予測北欧NATO集団防衛保護下けば衝突のリスクも低下するとじた

 

2022527日掲載