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韓国「美しすぎるファーストレディ」が“めちゃ大人気”のウラで囁かれる「不安」

이강기 2022. 6. 27. 08:17
 

 

韓国「美しすぎるファーストレディ」が“めちゃ大人気”のウラで囁かれる「不安」

 

週刊現代, 2022.06.25

 

 

韓国で尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏が大統領に就任して1ヵ月が過ぎた。

 

本格的な始動と評価はまだまだこれからであるものの、外交面では活発な動きを見せているほか、公約に掲げていた大統領執務室の移転を実行するなど精力的に職務を行っている。

 

また、韓国国内では尹氏夫妻に対する好感度が高く、特に夫人である金建希(キム・ゴンヒ)氏についてはなんとファンサイトまでできたというから驚きである。

 

尹氏夫妻の人気の理由とは何であろうか――。

 

 

韓国の「美しすぎるファーストレディ」と呼ばれて

金建希氏は1972年9月生まれの現在49歳。尹氏とは2012年に結婚、今年で10周年を迎える。

 

金氏をめぐっては、尹氏が大統領選挙への出馬を正式に決めた直後に対立政党である「共に民主党」からの学歴詐称や過去の私生活に関する疑惑を指摘された。

 

これに対して、金氏は学歴詐称に関する疑惑を認めて、国民に向けて謝罪会見を行った。

 

また、ホステスをしていたという私生活の疑惑については全面的に否定、会見での淡々とした姿が国民には「潔い」という印象を与えたのか、金氏のスキャンダルは尹氏の選挙戦に直接的なダメージにはならなかったし、むしろ評価を上げた。

 

 

絵になるファッションセンス

疑惑の度合いを比較するのはナンセンスであるといえるが、やはり、金氏の学歴詐称は、尹氏の対立候補であった李在明(イ・ジェミョン)氏の数々の不正疑惑や問題発言身内が起こした殺人事件などと比較すれば「許容範囲」という側面もあった。

 

加えて、金氏の人目を引く容姿も国民に強烈な印象を与えているといえ、中でも“絵になるファッションセンス”は特に注目されている。

                                       ファッションセンスに注目が集まる photo/gettyimages
 

金氏が大統領就任式で着用したのはフランスの高級ブランド「クリスチャン・ディオール」であり、その姿にSNSなどでは「本当によく似合っている」、「ファッションモデルのようだ」、「これを着こなせるスタイルが羨ましい」と感嘆と称賛の声が相次ぎ、「美しすぎる大統領夫人」という声も上がっている。

 

普段はカジュアルなスタイルを好むとのことで、金氏が着用していたプチプラのスカートやサンダルのファッションアイテムは売れ行きが好調になったり、品薄になったりするなど社会的な現象もまでも引き起こしている。

 

支持者はもちろんのこと、フィーバーとも言える金氏の人気にアンチからはネガティブキャンペーンもあるものの、このように大統領夫人でありファッションアイコン的な存在として注目されているのは米国のトランプ前大統領夫人のメラニア氏や、フランスのサルコジ元大統領の夫人のカーラ・ブルーニ氏と似ているかもしれない。

 

 

ファンサイト、登録者は9万人…!

そんな注目の高さと人気を反映して、ついには金氏のファンサイトまで開設され登録者数は9万人にのぼっている。韓国ではこれまで大統領夫人が個人的にスポットを浴びるということがなかったため、金氏の今回の金氏の人気ぶりは非常に新鮮な現象とも言える。

                                               夫婦で注目度が上昇中 photo/gettyimages
 

一方の夫である尹氏のファッションにまつわる話題も聞こえてくる。

 

6月7日の中央日報では、尹氏が就任式で着たスーツの製作を担当したテーラーの代表が尹氏にまつわるファッションエピソードを述べている。

 

紳士服のオーダーメイド「PerLei」の代表、ソン・ミヒョン氏が明かしたのは、夫人の金氏から尹氏のスーツを製作して欲しいと直接依頼を受けたこと、これがきっかけとなって予備選挙から、大統領選挙、就任式の計5着のスーツを製作したいうものであった。

 

また、 採寸の際に尹氏がユニクロのエアリズムを着用していたのが「カジュアル趣向で意外であった」とコメントし、尹氏夫妻の印象を「気さくで飾らない」と述べている。

 

 

期待が高いからこその「懸念」

ユニクロを強調しているあたりが、中央日報が意図して報じたかはわからないものの、ユニクロと言えば、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の反日政策の「NO JAPAN」で一番のターゲットにされた企業である。

 

尹氏が日本との関係の改善に向けた発言や動きを積極的に行っていることの加え、ユニクロを着用しているというのは、ひいき目ではあるものの、微笑ましいエピソードにも思える。

                                               国民からの好感度が高い photo/gettyimages
 

尹氏夫妻がこれだけの期待や注目を集める背景には、やはり、文氏に対する不満や失望感の反動とも指摘される。

 

文氏については夫人の金正淑(キム・ジョンスク)氏が「庶民派」をアピールしながら、高級ブランドばかりの華やかなファッションを好むことに批判の声が上がっていた。

 

特にこれらの衣装代の出処について「私費ではなく公費によるものではないか」という疑いが指摘された。

 

当時の大統領府はこれを否定したものの、ネット上では、金正淑氏のファッションコレクションと称した高級ブランドの服の写真が並べられ、フィリピンで独裁政権を率いていたマルコス元大統領の夫人、イメルダ夫人にあやかって「Kイメルダ」と揶揄されている。

 

 

「いつものパターン」が懸念材料

そうした点からも、文在寅氏夫妻とは対照的な尹氏夫妻への好感度が高いと思われる。

 

また、尹氏は「やや強面で大柄、威圧的」、金氏は「ちょっと近寄りがたいクールビューティー」という印象の反面、「実は人間らしい親しみが持てるエピソードが多い」ということも挙げられる。 また、前述のカジュアルファッションもその一つであるほか、夫妻で動物好きで、複数の保護犬や猫を育てているという。

                                                      夫婦で動物好き photo/gettyimages
 

また、尹氏は酒豪とも言える酒好きで、屋台や街中の食堂で飲むことが好きという一面も伝えられていて、親しみを感じられる(ただし、この酒好きというのに関しては大統領在任中に酒による失態を起こさないか心配する声も上がっているが)。

 

韓国人の大統領に対する期待度は就任当初でこそものすごく高い。過去を見ても、李明博(イ・ミョンバク)氏は「企業勤務を経験し叩き上げでトップに上り詰めた」、朴槿恵(パク・クネ)氏は「大統領の令嬢でありながら両親を暗殺で亡くし、壮絶な苦労をしてきた」、文氏についても「人権派弁護士として社会の腐敗を変えてくれる」と言った具合だった。

 

しかし、一度、何かスキャンダルが起これば、その途端に国民から総叩きに遭いながら任期を終えるというパターンが多い。

 

 

冷静に見守っていくこと

こうした意味でも、現在の尹氏夫妻に対する好感度の高さには、懸念を感じることも事実であり、特にマスコミの報道に流されやすい国民性を見ると、国民も浮かれ過ぎずに冷静になって見守っていくことも必要であることを痛感する。

                                             これからが大切 photo/gettyimages
 

また、文氏が様々な面で「最悪」なことを行ってきた分、これ以上の悪いことは尹政権では起こらず、無事に任期を終えることを願いたいところである。