日本, 韓.日 關係

旧統一教会が韓国で行ってきた、「従軍慰安婦プロパガンダ」の呆れた実態

이강기 2022. 9. 19. 22:47
 
 

旧統一教会が韓国で行ってきた、「従軍慰安婦プロパガンダ」の呆れた実態

自民党はなぜこんな団体から支援を?

自民党は所属国会議員のうち179人が旧統一教会との接点があったと調査結果を発表した。火消しに躍起になる自民党だが、調査内容への不満が高まり火に油を注ぐ結果となっている。保守政治家の矜持はいったいどこへいったのか。保守政治家と旧統一教会との関係がいかに矛盾に満ちているかを、元足利市長で旧統一教会ウォッチャーの大豆生田実氏が解説する。

 
 

韓国へ嫁いだ日本人信者たち

旧統一教会の信者たちが、8月18日に韓国ソウル市の一角で数千人規模のデモを行ったことは記憶に新しいところですが、そのデモの際に旧統一教会の韓鶴子総裁が参加者に向かって、「(韓国に嫁いだ)7000人の日本人女性の皆さん」と呼びかけたことをご存じでしょうか。

 

彼女たちはおそらく、私が前回寄稿した「旧統一教会による『もうひとつの拉致』事件を忘れてはならない」で取り上げた、A子さんに似た境遇を持っている方々でしょう。

 

8月18日に韓国で行われた旧統一教会のデモ。日本メディアの旧統一教会へのバッシングを批判した Photo/gettyimages
 

つまり、日本で旧統一教会の勧誘を受け、マインドコントロールされた上で合同結婚式に参加し、韓国人に嫁いだ女性たちだと推察されます。

 

そのデモに参加した日本人の女性信者たちの行動を見るにつけ、私は過去にも同じようなことがあったことを思い出しました。

 

韓国在住の日本人信者である彼女たちが表立って、とある主張をはじめたのは、ちょうど10年くらい前の2012年ごろ。日本と韓国の関係が特に悪化し始めた時期のことでした。

 

その主張とは、「従軍慰安婦」について日本政府に謝罪を求めるものでした。

 

従軍慰安婦問題と言えば、多くの方は1980年代の朝日新聞の報道が思い出されるでしょう。吉田清治氏が、「太平洋戦争中に軍の命令を受け、朝鮮で若い女性を慰安婦にするために自身が強制連行した」と証言したのが発端でした。

それからおおよそ30年後の2014年8月5日に朝日新聞は「吉田証言」を扱った記事を取り消して謝罪したわけですが、この慰安婦問題がいまだに日韓の外交問題の火種になっているのはご承知の通りです。

 

一方で、旧統一教会によって、韓国で「従軍慰安婦」問題が喧伝されていたことはあまり知られていないのではないでしょうか。

                        ソウルの在韓日本大使館前に設置された慰安婦の像 Photo/gettyimages
 

「日本人を代表してお詫びします」

2012年8月14日のソウルで、日本の植民地支配からの解放を祝う「光復節」を翌日に控え、和服や韓服を身にまとう約500人の女性が市内中心部に現れて「日本人を代表してお詫びします」と、従軍慰安婦問題の謝罪文を配り始めました。

 

それを中央日報や東亜日報など韓国の主要紙が報道し、日本でもネットニュースや週刊誌などで報じられました。日韓双方の一部メディアで、この女性たちは旧統一教会の信者であると見方が示されています。

 

また韓国の大手通信社「聯合ニュース」もその日、韓国の全国13ヵ所で約1200人の日本人女性信者が街頭に出て慰安婦問題について謝罪したことを報じています。

 

ちょうど在韓日本大使館前に慰安婦像が立てられたのもその少し前で、韓国内では日本に対して激しい歴史認識問題が湧き上がっていた時期でもありました。

 

日韓関係の悪化と連動するように、旧統一教会は韓国で従軍慰安婦の問題を広げていったのです。

こうした日本人女性の謝罪活動は2012年の光復節前後に繰り返されていました。

 

    2012年の日本人女性の謝罪の様子は、聯合ニュースをはじめ韓国メディアで報道された Photo/現代ビジネス
 

 

同団体は、「過去の日本帝国主義の時代に、日本が韓国の若い女性たちを本人の自由意志ではなく、強制的に『日本軍強制慰安婦』と言う名前で、異国の地に連れて行き、悲惨な経験をさせたことに対して、同じ女性として、日本人として心から謝罪する」と、韓国メディアに集会の趣旨を説明したとのことです。

 

 

そしてこの集会は実際に行われたことが、韓国の日刊紙『天地日報』に報じられています。報道によれば約40人の日本人女性たちが「ふるさとの春」を合唱した後に、「エリカワ」と名乗る代表の女性がマイクを握り、こう表明したのです。

 

 

「強制的に精神隊(従軍慰安婦)という名前で遠い異国の地に引きずられていく方に同じ女性としてその惨めな立場を慰めることはできないが、日本から来たものとして心から謝罪する」

                           旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)の韓鶴子総裁 Photo/gettyimages
 

前述の2012年8月14日付の聯合ニュースでも同団体の代表の「エリカワ」と名乗る人物がインタビューを受けています。その名はハングルで、「エリカワヤスエ」と報じられました。旧日本統一教会の七代目会長の江利川安栄氏と同じ名前です。

 

旧統一教会系メディアとして知られる『世界日報』には、当時の同団体の活動の様子が写真付きで報道されており、そこには江利川安栄氏とみられる写真が掲載されたのです。

 

国益を重んじる保守政治家は、対立する従軍慰安婦問題を投げ出してまで統一教会の支援が欲しいのか。それがいかに矛盾することなのか。後編記事「自民党が旧統一教会と金輪際縁を切るための『リトマス試験紙』」で、さらに深掘りしていく