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チャットGPTが大ブームの韓国で、マイナス面が次々顕在化

이강기 2023. 2. 15. 19:18

チャットGPTが大ブームの韓国で、マイナス面が次々顕在化

英語論文の課題に使う学生急増、取り締まる教師陣の葛藤

 

 
 
JB Press, 2023.2.13(月)
                             チャットGPTのサービス開始でAIが本格的に私たちの生活に入ってきそうだ

 

 

 

最近、韓国でも「チャットGPT」が大きな話題を呼んでいる。

 

「チャットGPT(ChatGPT)」とは、米国の新興企業オープンAIが開発した人工知能型チャットボット(自動応答システム)である。

 

 これまでのチャットボットと異なるのは、自然な受け答えで、まるで人と話しているような感じになることだという。

 

 さらに、詩やエッセイ、小説、コンピュータープログラムまで書いてもらうことができる。2022年11月に公開され、2か月間で全世界のアクティブユーザー数が1億人を突破した。

 チャットGPTの凄さは、これまで特殊な技能を持ち高給を受け取って来た人の仕事すら脅かすことだ。

 

 米国の医師や弁護士の免許試験をパスし、研究論文の著者としても登録されるほどの専門性を発揮する。

 

 これまで身に付けた特殊技能の上にあぐらをかき、新しいことに挑戦する努力を怠ってきた専門職にとっては、いつ失職の憂き目に遭ってもおかしくなくなる。

 

 ある新聞社の記者が日韓関係や韓国の政治についてチャットGPTに質問をしたところ、脈絡を掴んで相当内容の濃い会話ができたという。

 

 ただし、現在公開されているチャットGPTは、デモバージョンなので2021年までのデータしかないのがネックだった。

 

 例えば、チャットGPTに2022年3月9日に行われた韓国の第20代大統領選挙を分析する記事を書いてほしいと要求したところ、出て来た文章には文在寅前大統領が再任したとあった。

 

 

 文在寅大統領が国民の力党のオ・セフン候補とバルン政党のユ・スンミン候補との競争の末、51%の支持率で当選したという内容だった。

 

 数秒間で記事を書くことができても、このように誤報記事を書くことになる危険性があるのだ。

 

 1月27日には、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領も「チャットGPT」について言及した。

 

「知人を通じて2023年度の大統領の新年の辞をチャットGPTに書いてもらった結果、よくできている」

「数か所直せば、そのまま大統領の新年の辞として使ってもいいくらいだ」

 このように韓国でもホットな話題になっているAIチャットボットを巡っては、米国でマイクロソフトとグーグルが激しい開発競争を行っている。

 

 いまのところはマイクロソフトが圧勝のようだ。

 

 1月23日、米マイクロソフトはAIを使用したチャットGPTを開発したオープンAIとの提携関係を延長し、数年にわたり数十億ドル規模の新規投資を行うと発表した。

 

 また、クラウドサービスである「アジュールオープンAIサービス」を発表し、オープンAIサービスを提供するという。

 

 今後、チャットGPTを同社の検索ポータル「Bing」とオフィス製品群にも導入するという(現在プレビュー版で使用可能)。

 

 これに負けじと2月7日には、グーグルが対話型の人工知能サービス「Bard(バード)」を発表した。

 

 検索市場で圧倒的シェアをもつグーグルがチャットボットを作った方がマイクロソフトのチャットGPTより優れているだろうと証券関係者が予想したのか、グーグルの株価は5%近く上昇した。

 

 だが、翌日、米国の株価市場でグーグル(アルファベット)の株価が一時急落し、終値も約前日比8%下落した。

 

 グーグルが誇らしく発表したBardが誤った回答をしたとロイターが報じたからだった。一方、マイクロソフトの株価は上昇した。

 

 その質問の内容は、「9歳の子供に、ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡の新しい発見について、どう説明すればいいかな?」というものだった。

 これに対して、Bardは「ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡は、太陽系の外の惑星に対する最初の写真を撮るのに使われました」と答えたという。

 

 しかし、これは事実とは異なる。

 

 NASA(米航空宇宙局)によると、外界惑星イメージを撮影した初めての宇宙望遠鏡は、2004年ヨーロッパ南方天文台が設置したVLT(Very Large Telescope)だからだ。

 

 この指摘に対して、グーグルのサンダー・ピチャイCEO(最高経営責任者)は、現在はまだベータ版だから間違えたようだと答えた。

 

 チャットGPT時代は、以前検索エンジンを巡って群雄割拠していた時代に似ている。

 

 今ではほとんどグーグルの一人勝ちになってしまったが、実は、韓国では世界とは事情が唯一異なり、グーグルより韓国製のNAVERという検索サイトがよく使われている。

 

 今のところチャットGPTは英語バージョンだけということもあり、マイクロソフトが多国語サービスを始める前に、韓国のNAVERはAI型チャットボットを組み込もうと必死になっている。

 

 そのおかげで、現在NAVERの株価は連日上昇している。

 

 さて、韓国では最近、英文でエッセイを書く宿題をチャットGPTに任せた高校生たちに学校側が0点をつけたと報じられた。

 

 AIに任せっきりで独自性が全くないというのがその理由だ。

 しかし、チャットGPTは文章や単語をいくつか変えれば摘発されにくい。そのため、チャットGPTを使ってこっそり宿題をする学生がこのところ急増している。

 

 そこで、学校側は「GPTゼロ」プログラムで英文エッセイの宿題を点検すると発表した。

 

「GPTゼロ」は、米プリンストン大学の在学生が開発したチャットGPTを摘発するアプリだ。

 

 さらに、チャットGPTが得意とする叙述型のエッセイを課題として出すのではなく、別の様式の課題にするともいう。

 

 そして、もし出された課題に対して学生がチャットGPTを使ったことが明らかになった場合には、落第させるそうだ。

 

 大学のある教授は、テストの前にあらかじめチャットGPTを使ってみて、チャットGPTが解けない問題だけを出すという。

 

 だが、防ぐだけが能ではない。

 

 教育に対して並々ならぬ情熱を注ぐ韓国では、チャットGPTの負の側面が先に独り歩きしてしまった感じを受けるが、実は学校の出した課題に対しての手抜きにどう対処するかというのは、本質的な問題ではない。

 

 AIをどのように活用し、さらなる創造的な仕事に人間を駆り立てるか、もっと重要なことに人間の能力を使うべきだろう。

 

 

 

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