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あなたにとって最高の「文豪」ランキング!

이강기 2015. 10. 7. 17:03

あなたにとって最高の「文豪」ランキング!

歴史街道 2015年3月号掲載) 2015年2月10日(火)配信 

 

 

 

 

 

「好きな歴史・時代小説」は以前扱ったことがあるものの、今回のテーマは小説家、それも執筆ジャンル問わず。票が割れに割れて収拾がつかなかったらどうしよう……と恐れていよしたが、なんとかまとまり安心しました。とはいえ、現役作家・故人ともに多彩な名前が挙がり、集計作業は非常に楽しいものでした。

 では、ランキングをご紹介しましょう。



第1位 夏目漱石 26.0%

第2位 芥川龍之介 6.7%

第3位 太宰治 6.3%

第4位 司馬遼太郎 5.5%

第5位 森鴎外 2.6%

第6位 川端康成 2.5%

第7位 宮澤賢治 2.2%

第8位 三島由紀夫 1.8%

第9位 池波正太郎 1.4%

第10位 松本清張 1.2%




学校でも財布でもおなじみ

 1位は、さすが元・紙幣の顔というべきか、夏目漱石。文豪の代名詞は、名実ともに日本人の心に住み続ける大作家であるようです。昨年は『こころ』刊行百周年を記念して、初版に限いりなく近いデザインの新装版も発売されました。「『こころ』を読んで、こんなにも奥が深く、人間の弱いところや鬱々としたところ、優しさなどを表現できるのかと感動した」(10代、男性)、「漱石を読んで人生観がガラリと変わった」(10代、男性)、「文学に目覚めました」(40代、男性)。彼の魅力は、「時代が変わっても色褪せない文章」つ(20代、男性)や「今も心がときめく、惹かれる作品があり、何度読み返しても飽きることがない」(50代、女性)普遍性にあるようです。だからこそ、「同じ時代を生きて新作を待ちたかった」(20代、女性)。さらに「ペンネームの由来が気に入っている」(70代、男性)というコメントも!



短編に凝縮された深い洞察

 2位も教科書の常連、芥川龍之介。

 

 

 

その洞察力と構成力は多くの読者をひきつけています。「人間の心の奥底のエゴや欲望を、時に優しく、時にえぐりだすように見事に言葉で表現している」(30代、女性)、「少ない字数で、余すところなく人間の醜さや愛しいところを伝える表現力」(20代、女性)、「とにかく文章が洗練され、無駄がない」(40代、男性)。

 3位の太宰治は、作品と彼自身の人間性とが殊更に重ねられる作家です。「破天荒で飾らなく、自分自身の生き方に対していつも劣等感を持っている天才」(50代、男性)、「人間の潜在的な闇や本能をありのままに書いている」(20代、男性)。他方、「太宰の魅力は女性が主役の作品にある。『葉桜と魔笛』『女生徒』など可愛くてたまらない女性が沢山」(20代、女性)というご意見も。



私の人生を変えた文豪たち

 4位は、歴史小説の大家、司馬遼太郎。「まるで本人がそばに居合わせたかのような臨場感がたまりません」(40代、男性)、「『以下、余談ながら』は歴史の奥深さを教えてもらった、名フレーズです」(30代、男性)。

 5位の森鴎外は、格調高い文体に言及する方が多かった一方、「作品の素晴らしさはもちろんですが、鴎外その人の人生にも惹かれる」(40代、女性)という声も。

 6位以下は表の通りです。少数票たったものと併せて、興味深いコメントを頂戴した「文豪」たちをご紹介します。

・宮澤賢治「優しさや温かさ、切なさなどを心の深いところに落としていく文章。どこまでも優しい人だったのだろう」(30代、女性) 

・三島由紀夫「日本語表現の美しさを認識させられる」(50代、女性) 

・池波正太郎「特にヒーローを描いていない小説でも、登場人物の日常が目に浮かぶ描写が好き」(40代、女性)

・江戸川乱歩「薄暗い部屋の隅で読んでいるような錯覚を呼び起こす。不思議で妖しい魅力」(30代、女性) 

・吉川英治「『宮本武蔵』は座右の書で、テンションが下がると読み返す」(50代、男性) 

・京極夏彦「読みものといえば『ジャンプ』たった私を、えげつないほどの表現力で小説の世界へ引きずり込んでくれた」(40代、男性) 

・山田風太郎「『忍法帖』シリーズで生まれて初めて歴史がおむしろいと思った」(40代、女性) 

・エミリー・ブロンテ「イギリスの田舎育ちの女性が、己の想像力だけで『嵐が丘』という心をかきむしられるような小説を書き上げた、その力に惹かれる」(20代、女性) 

・井原西鶴「バラエティに富んだ作品群。

 

 

 

リズミカルで明快な文章。読者を楽しませることに徹したテクニックと作風は素晴らしい。登場人物の行動や感情の機微は、現代にも通じるものがある」(60代、男性) 

・田山花袋「人生で最初に読んだのが『田舎教師』」(60代、男性)

・立原正秋「日本の文化のわびさびの真髄を極めた作家」(60代、女性)

 誌面の都合上載せられなかった、こだわりのご意見の数々も、すべて拝読しました。

 ありがとうございました。



 さて、以上、第19回の結果発表でした。いかがですか。 意外、想像通り、私なら……。ぜひ、あなたもご参加ください。現在募集中のお題・WEBでの投稿は こちらから。

 第20回「もしタイムスリップするなら何時代?」のランキング結果は、『歴史街道』2015年4月号(3月6日発売/[総力特集]真実の信長)誌上で発表しています。

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