北韓, 南北關係

北朝鮮, あの国がアメリカの人権侵害の実態を「暴露」

이강기 2015. 10. 18. 11:15
北朝鮮

 

あの国がアメリカの人権侵害の実態を「暴露」

 

North Korea Released a List of US Human Rights Abuses

 

 

 

人権侵害の数々を国連から非難されたあの国が、自分を棚に上げてアメリカ批判。だが、意外と否定しきれないものも多い

 

 

 

2014年5月23日(金)12時51分, Nesweek 日本版

 

 

 

ジェス・ジマーマン

 

 

 

 

 

 

 国連は今年2月、北朝鮮における人権侵害に関する調査結果を発表。その惨状は「現代世界に類のない」ものだと断定した。

 

 これに反発する北朝鮮は、史上最悪の人権侵害で肩を並べる国があると指摘した。やり玉に挙がったのはアメリカだ。

 北朝鮮政府のお抱えメディア、朝鮮中央通信(KCNA)は4月末、アメリカこそ「生き地獄」だとする独自の調査結果を伝えた。その結論は「アメリカは世界最悪の人権侵害国であり、人間の生存権のツンドラ地帯だ」というものだった。

 

 何ともひどいでっち上げ......と、言い切れない指摘も実はある。いくつか見てみよう。

 

■「アメリカの正体が人種差別王国であることは、フロリダ州で無実の黒人少年を射殺した白人警官が昨年、無罪評決を受けたことで明らかになった」

 

 被告のジョージ・ジマーマンが警官という説明は間違っている。ただし、差別的な評決という見方に同調するアメリカ人は大勢いるだろう。

 

■「国民の52%がいまだに人種差別があるとし、46%がさまざまな差別は永遠になくならないとみている」

 

 最初の数字はむしろ楽観的だ。昨年6月のピュー・リサーチセンターによる世論調査では黒人の88%、白人の57%が、アフリカ系アメリカ人はある程度差別されていると答えた。

 

 2番目の数字は、CBSニュースの世論調査の引用だろう。そこでは白人の60%、黒人の55%が人種間の関係は「おおむね良好」と回答したが、全体の46%(白人44%、黒人61%)が人種差別は永遠に続くとしている。

 

■「昨年の住宅価格は前年比11.5%上昇し、今年1月には前年比13.2%上昇。多くの人がホームレスになった」

 

 連邦住宅金融局(FHFA)の資料を見ていないらしい。確かに13年第1四半期の住宅価格指数(借り換えを含む)は、前年同期より2.32%高かった。今年2月の住宅価格指数(季節調整済み)は前年同期比6.9%の上昇。だが北朝鮮が言うほど急上昇はしていない。

 

■「昨年、貧困層の数は4650万人に増加。ニューヨークでは市民の6人に1人、子供の約20%が飢餓状態にある」

 

 国勢調査局の統計をそのまま使ったようだ。昨年9月の同局の発表によれば、実際に4650万人が貧困ライン以下で生活している。また市民団体「ニューヨーク市飢餓対策連合」によると、約20%の子供が家庭で満足な食事を与えられていない。

 

■「米政府は国民および外国人の動向すべてを監視している」

 

 確かに、それで騒動になった。

 

■「一部の州で武器規制が緩和され殺人事件が増えた。今年は全米で銃犯罪が増加し、軍基地内でさえも同様だ。国連は4月10日に殺人事件の発生率はアメリカが世界最高だと発表した」

 

 この主張は怪しい。銃関連の暴力について、信頼性の高い統計はない。確かに過去1年間で多くの銃犯罪があった気はするが、ピュー・リサーチセンターの調査では(11年が最新)、93年から50%近く減少している。ただし一般的に、人々はそれを実感していないともいう。

 

 国連発表のくだりは大間違い。1位ホンジュラス、2位ベネズエラだ。ほかにも上位にアメリカ大陸諸国が並んではいるが。

 

■「アメリカの囚人数は世界最高の220万人」

 

 国際刑務所研究センター(ロンドン)が報告したとおりの数字だ。どうせなら、1020万人といわれる世界全体の収容者の4分の1近い数字だと指摘すればよかったのに。

 

 以上が「生き地獄」アメリカの現実だ。それでも北朝鮮に移住したいとは思わないが。