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文政権、大統領選へ「特赦カード」 朴槿恵氏を釈放へ

이강기 2021. 12. 25. 13:31

文政権、大統領選へ「特赦カード」 朴槿恵氏を釈放へ

日本經濟新聞, 2021年12月24日 18:00
 
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今年7月、入院のためソウル拘置所からソウル市内の病院に移った朴槿恵前大統領=聯合・AP

【ソウル=恩地洋介】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は24日、服役している朴槿恵(パク・クネ)前大統領の特別赦免を決定した。朴氏の収監生活は4年を超え、健康状態の悪化が取り沙汰されていた。次期大統領選の投開票を2カ月半後に控え、文氏には保守系野党の陣営を揺さぶる狙いもあるとみられる。

 

朴前大統領は国会で弾劾訴追され2017年3月に大統領を罷免された。懲役22年が確定し、収監生活は4年9カ月に及ぶ。特赦により残る17年3カ月の刑期と、罰金のうち未納分150億ウォン(約14億円)は免除されるという。

 

朴氏は特赦の効力が発生する31日午前0時に釈放され、政治活動など制限されていた権利も回復される。肩や腰の持病に加え精神状態が不安定とされ、当分の間は入院生活を続けるもようだ。

 

韓国大統領府によると、文大統領は特赦について「5年近い服役で健康状態が悪化した点も考慮した。統合と和合の新時代の幕開けとなることを願う」と説明した。

 

日本の恩赦に相当する特赦は韓国大統領が持つ権限だ。ただ、文氏はかねて政治家や経済人への赦免権は行使しないと公約していた。「特赦の政治利用は法治をゆがめ、順法意識を損なう」といった批判があるからだ。

 

「国民統合」を強調した文氏だが、実際には自らの求心力のために保革の対立を最大限利用してきた。保守政権で作られた制度や政策を「積弊」と呼び、朴槿恵政権の幹部らは法廷に送られた。

 

2代前の李明博(イ・ミョンバク)大統領は収賄や横領の罪に問われ、懲役17年の実刑判決を受けて収監されている。

もともと大統領選直前の特赦の可能性は焦点の一つではあった。一枚岩とはいえない保守系野党を揺さぶる効果が見込めるからだ。

 

野党「国民の力」の大統領候補である尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長は、朴氏の疑惑捜査の班長を務めた人物だ。朴氏には熱烈な支持層がおり、党内には尹氏に対する否定的な声がある。

 

朴氏の今後の発言は保守陣営の結束に影響を与える可能性がある。朴氏は24日に弁護士を通じて「赦免を決定してくださった文大統領と政府当局に感謝する」と短くコメントした。

 

李明博氏は特赦されなかった。文大統領が意図的に朴氏との扱いに差をつけた可能性もある。尹氏の陣営には李政権を支えた人物が多く加わっている。予備選で尹氏に敗れた同党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏は「反対陣営の分裂を企てる実に狡猾(こうかつ)な術策だ」と指摘した。

 

文氏は身内の革新系勢力を意識したカードも切った。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で初の女性首相を務め、政治資金法違反の罪で服役した韓明淑(ハン・ミョンスク)氏は復権の対象となった。政治活動の制限が解かれることになる。

 

極左系への配慮は、内乱扇動罪などに問われ懲役9年の実刑判決を受け服役中だった李石基(イ・ソクキ)元統合進歩党議員の仮釈放だ。親北朝鮮で知られる李石基氏は、朝鮮半島有事に武装蜂起するよう扇動したとして現職議員のまま有罪となった。

 

与党「共に民主党」の大統領候補である李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事は支持率が伸び悩んでおり、陣営や支持組織の結束が課題となっている。

 

一方、朴元大統領らへの贈賄罪などで服役し、8月に仮釈放が認められたサムスン電子トップの李在鎔(イ・ジェヨン)副会長の特赦は見送られた。同氏は経営に復帰しているが、仮釈放の身分のため出国時には法務省の許可が要る。韓国財界からは赦免を求める声が上がっていた。

特別赦免 特定の人の刑の執行を免除したり、刑の効力を喪失させたりできる韓国大統領の権限。日本の恩赦に相当する。「赦免」のほか「減刑」や、停止された資格を回復させる「復権」がある。

朴槿恵氏は収賄罪の確定によって選挙権と被選挙権が停止されていたが、復権で権利が戻る。年金や秘書官の提供といった大統領経験者が受けられる特別待遇の一部は、在職中に弾劾されているため資格を失ったままとなる。