プライドが高い人は要注意!高学歴なのに子育てに失敗する親の共通点は「完璧主義」と「虚栄心」だった
高学歴親という病(5)前編
ノーベル賞科学者・山中伸弥教授が「いちばん信頼している」小児脳科学者・成田奈緒子医師の新著『高学歴親という病』がネットを中心に話題沸騰している。
知的にも経済的にも恵まれているケースが多い高学歴親が、なぜ「子育てのジレンマ」に陥って抜け出せなくなるのか。
同書は豊富な実例を示しながら、データと論理によって分析し、そこから抜け出す的確な処方箋までを提示している。
「先生にうちの息子のことはわからない」と反論する母親
小学5年生の息子さんが不眠症のため、夜中1時から3時ぐらいに寝るというお母さんがいました。
私たちのところにたどり着くまで、たくさんの病院を回っていました。いわゆるドクターショッピングです。
どの病院でも一旦は良くなる。ところが続きません。当時も、ほかの病院で処方された薬が効いて、よく眠れるようにはなっていました。
眠りは深くなってきたのですが、1時から3時の間に寝て朝9時に起きる生活リズムは変わりません。不登校状態が続いていました。
「眠れるようになったんだったら、寝る時刻を少し早めないといけませんよね」
会うたび何度も訴えました。
「まずは23時までに寝かせましょう。そこをやらないとうまくいきません。息子さんのような子どもを何人も診てきました。みんな本当に変わるから、信じて早寝早起きさせてみてください」
すると、そのお母さんはこう言いました。
「先生は、何人も診てるかもしれません、そういう人もたくさんいるかもしれませんが、うちの息子はその唯一の例外なんです。だからできません」
アドバイスされると「自分が否定されている」と受け取る
お母さんは病院を渡り歩く間に、いろいろ勉強し、医学的・科学的な知識もありました。
私やアクシスのやり方に対し、論理的には納得しています。ところが、私が「こうしてみてください」と伝えるアドバイスを、自分が否定されていると受け取ってしまうようでした。
「うちの子が、家で暴れて困っています」
たとえば、そう訴えてきたお母さんに、「なるほどね。困っちゃうね。で、暴れる前に、お母さんは息子さんになんて言ったの?」と尋ねると、不適切な言葉がけをしていることがあります。
「うーん。それだと子どもはさ、やっぱり自分を否定されたって思うよ」と言ってから、「なんでやらないの?」ではなく、「どこが苦手かな?」と問いかけてみるようアドバイスしたりします。
それでも、ムッとして「転院したいので紹介状書いてください」と言ってくるケースは稀ではありません。他の病院に行きたいと言う患者さんを拒否できないので、すぐに「わかりました」と言って書きます。
高学歴親にありがちな「虚栄心」と「完璧主義」
自分に痛みを伴うようなことを言われるやいなや、こころのシャッターを閉める。
自分に落ち度があると認めたくない。
上記はいずれも、プライドが高い高学歴の親御さんにありがちなリアクションです。
心配ばかりで、わが子はもちろんのこと、周囲を誰ひとり信頼できません。自分の虚栄心を満たしてくれる医師が見つかるまで、探し歩いているようでした。
なかには、紹介状を手に他の病院を回った後、数ヵ月して再びやってくる方もいます。
「他の先生のところに行ったのですが、息子がどうしても成田先生に診てほしいと言うので」と言われました。
強すぎる虚栄心は、ともすれば他者への差別意識につながります。高学歴で完璧主義の親御さんが「わが子に自分と同じ道を辿らせてあげないと不幸になる」と思い込む裏には、差別と偏見がある気がします。
高学歴のお父さんなどが、「このままじゃいい学校に行けないぞ。大変だぞ」とわが子に発破をかけます。学校の先生も同じことを言います。
ここには「いい学校に行かないヤツはダメな人間」という差別意識が隠れていないでしょうか。
わが子に親と同じ道を望むのも虚栄心の表れかもしれません。特に医者家庭に顕著にみられるケースです。
ある医者夫婦の家庭は3人兄弟。上2人は不登校になったり、家出をしたりで、彼らの「誰かひとりは医者に」の夢は3人目の末っ子に託されることになりました。
その子は全寮制の医学部進学塾に入れられています。すでに4浪です。
上の子たちも大学を卒業できない状態になっていますが、医者夫婦は自分たちの子育てを振り返る様子はありません。干渉・矛盾・溺愛すべてが存在し、子どもを信頼できないまま家族はバラバラになってしまいました。
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