不遇な17歳少年の祖父母刺殺 母親の指示認定も量刑は不変
(週刊文春 2015年9月17日号掲載) 2015年9月10日(木)配信
余りに救いがない事件だ。埼玉県川口市で昨年3月、当時17歳の少年(現在19)が母方の祖父母を殺害し現金等を奪った強盗殺人事件の控訴審判決。東京高裁は9月4日、少年に懲役15年(求刑・無期懲役)を言い渡した一審を支持し、弁護側控訴を棄却した。司法担当記者が話す。
「最大の争点は、母親から『(祖父母を)殺してでも金を借りてこい』と言われていたことが、『指示』と言えるかどうかでした。一審は認めなかったのですが、二審は『指示があったと言える』と、弁護側の主張を認めたのです」(母親は強盗罪など殺人以外の共犯で有罪が確定し服役中)
しかし少年に科される量刑が見直されることはなかった。
「この裁判で、弁護側は一審から一貫して『少年は刑事罰ではなく、少年院送致などの保護処分にすべきだ』と主張してきました。というのも、少年は母親や義父から壮絶な虐待を受け、とても正常な判断ができる状態になかったというのです」(同前)
少年の母親は父親との離婚後、少年を何日も放置したまま帰ってこないことがあったという。帰ってきたかと思うと、ホストクラブの男を連れ込み、少年のそばでしばしば性行為に及んでいた。
「弁護人が少年に書かせた手記によれば、母親は少年が知らない男を何度も連れ込み、借金取りのような男も来たと書いています。『あんたの父親は本当は誰か分からない』『(お前は)汚い、臭い、近づくな』と言われ、何日も帰らない母親になじるメールを送ると、『私は幸せになっちゃいけないの?』とメールが返ってきたそうです」(同前)
その後、少年は母親と新たに結婚した元ホストの義父、父違いの妹の4人でラブホテル滞在や野宿を繰り返していた。
「最大の争点は、母親から『(祖父母を)殺してでも金を借りてこい』と言われていたことが、『指示』と言えるかどうかでした。一審は認めなかったのですが、二審は『指示があったと言える』と、弁護側の主張を認めたのです」(母親は強盗罪など殺人以外の共犯で有罪が確定し服役中)
しかし少年に科される量刑が見直されることはなかった。
「この裁判で、弁護側は一審から一貫して『少年は刑事罰ではなく、少年院送致などの保護処分にすべきだ』と主張してきました。というのも、少年は母親や義父から壮絶な虐待を受け、とても正常な判断ができる状態になかったというのです」(同前)
少年の母親は父親との離婚後、少年を何日も放置したまま帰ってこないことがあったという。帰ってきたかと思うと、ホストクラブの男を連れ込み、少年のそばでしばしば性行為に及んでいた。
「弁護人が少年に書かせた手記によれば、母親は少年が知らない男を何度も連れ込み、借金取りのような男も来たと書いています。『あんたの父親は本当は誰か分からない』『(お前は)汚い、臭い、近づくな』と言われ、何日も帰らない母親になじるメールを送ると、『私は幸せになっちゃいけないの?』とメールが返ってきたそうです」(同前)
その後、少年は母親と新たに結婚した元ホストの義父、父違いの妹の4人でラブホテル滞在や野宿を繰り返していた。
義父に殴られて歯を折られたこともあり、恐怖に怯えながら、野宿していた公園で幼い妹のおしめを替えたり、妹のためのミルクを盗んだりしたという。
「やがて義父は失踪し、母親は少年に親戚などに金を借りてこさせて、パチンコ代などに費やしていた。それでも、少年は『生きていくには母親について行くしかない』と必死に生活費の工面に走り回り、事件を起こしました」(同前)
今後、懲役15年が確定すれば、少年は30代半ばまで刑務所で服役することになる。
文/「週刊文春」編集部
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