日本で太平洋戦争の敗戦の日となる8月15日は、韓国では日本の植民地からの解放を祝う「光復節」だ。日韓関係にすきま風が吹いていると言われるが、現地の8月15日は果たしてどんな様子なのか。ハフィントンポスト日本版は、韓国に20代を派遣し、見たまま、聞いたままをリポートしてもらうことにした。
日本から2泊3日でリポートするのは、以下の2人。
・伊吹早織(国際基督教大学を2014年6月に卒業)
・庄司智昭(東京学芸大4年)
現地で以下の2人が合流した。
・小室翔子(東京学芸大からソウル市立大学に交換留学中)
・山下達也(神戸大大学院博士課程)
4人は、動きのない日本大使館前から、中心部のタプコル公園に向けて移動。ここは日本の植民地時代の1919年3月1日に、独立運動家が独立宣言を読み上げたことで知られる公園だ。
その途中に韓国歴史博物館がある。
伊吹:韓国歴史博物館では、国旗を配っています。
【日本大使館前】
小室:いま、大使館前です。日本メディアも撤退していってます。日テレとフジです。一時的に離れているのかそうではないのかは不明です。
小室:写真は韓国グーグルのトップページです、本日仕様と言うべきなのか…
【日本大使館前】
庄司:大声で叫んでいるおばあさん。日本大使館前を何度も行ったり来たり。
山下:一般の方、いかにも韓国の女子学生という二人組、いかにも韓国の伝統的衣装を来たおばあさまで三組目です。
山下:外国人メディアの最初の入り込み具合。途中からおばあさまの罵倒が始まり、メディアはトーンダウンしますが。
今日 10時43分 JST
【日本大使館前】
庄司:メディアの方々が警備隊の人に今日はデモの予定はありますかと聞いたところ、今日予定しているものは特になく突発的なものしかないとのことでした。
【日本大使館前】
庄司:お参りした学生が韓国の旗を掲げていました。この韓国の旗を渡したのは2回目でテレビの方がお願いをしていました。1回目はお祈りのみ。韓国国旗を捧げている風景が撮りたかったためだと思われます。
山下:取材陣は一般のふらっと来た人を撮らなかったのに、少女と慰安婦と連想しやすい画を録りました。
【日本大使館前】
庄司:慰安婦像前で手をあわせる家族の方々
山下:しかし注意すべきはまだ一組だということです。これだけを大々的に挙げてしまうと誤解が生じます。
海外メディアは慰安婦像に向かう人などには無関心です。彼らは何を撮りたいのだろうか…
伊吹:世宗文化会館です。光復節のための横断幕です。今、脇には海軍とみられる兵隊さんが間隔をおいて並んでいます。慶祝式が開かれ、朴槿恵大統領が演説します。
セウォル号の追悼。「ごめんなさい、忘れません」と書いてあるそうで、文化会館のすぐ隣です。街中にも黄色いリボンがいたるところにあります。