日本, 韓.日 關係

給料は上がらず、物価だけ上がる…ついに日本を「スタグフレーション」の悪夢が直撃する

이강기 2022. 3. 23. 10:58

 

給料がらず物価だけがるついに日本スタグフレーション悪夢直撃する


加谷 珪一

現代 Business

2022.03.23

 

 

日本経済不景気下物価上昇つまりスタグフレーションに可能性日増しにまっている日本くデフレが物価上昇などありないという感覚蔓延していた筆者はかねてからこうした認識危険であり物価上昇するリスクについて指摘してきたが懸念していたリスクは最悪顕在化しそうだ

 

不景気下のインフレが現実のものに

 

日本にも物価上昇せている最大原因うまでもなく原油価格高騰それに全世界的なインフレの進行である米国中央銀行にあたるFRB連邦準備制度理事会2022316いよいよゼロ金利政策解除利上げの実施決定した

 

米国はすでに歴史的なインフレ水準となっておりFRB金融めが必須となっている足元米国経済堅調だがここで舵取りをれば景気ってしまう可能性がある米国はインフレをうまく抑制持続的成長維持できるのかそれともスタグフレーションに転落するのかの瀬戸際にある

 

 

米国健全成長ができるかどうかという岐路たされているわけだが日本位置はまったくなる日本くほぼゼロ成長という状況であり長期にわたって不景気いているここで日本物価本格的上昇景気回復しなかった場合ほぼ自動的不景気とインフレが共存することになる

 

総務省2022318発表した日本消費者物価総合前年同月比でプラス0.9だったこの数字には帯電話料金反映されておりもしこのげがなければすでに物価2上昇になっていたとえられる春以降には携帯電話料金効果剥落一気指数上昇する可能性いので日本物価はすでに2以上上がっていると判断してよいだろう

                                                                       〔PHOTO〕Gettyimages

 

スタグフレーションという言葉をどう定義するのかによって解釈なるものの一般論的不景気下のインフレをすなら日本はすでにスタグフレーションに突入しているとなすこともできる

 

ここで注意する必要があるのは今回物価上昇原油価格などモノの値段がったことだけが原因ではないというであるかに物価上昇起点となったのは原油価格であり教科書的えばコストプッシュ・インフレということになる教科書ると物価上昇うインフレはコストプッシュ・インフレ」、需要拡大してこるインフレはディマンドプル・インフレなどといてある

 

だがこうした区分はあくまで教科書的世界であって現実世界ではたいていの場合複数要因ってインフレが発生するしたがって今回のインフレをコストプッシュ・インフレと機械的判断するのは危険であるなぜなら原油価格いたとしてもそれでインフレが収束する可能性いからだ

 

 

インフレの

 

日本70年代にオイルショックという物価高騰経験しておりでは70年代のオイルショックは典型的コストプッシュ・インフレ説明されているかに物価上昇起点原油価格高騰だがいくつかの品目価格急上昇しただけであれほどの大規模なインフレが発生することは通常ありない

 

ではオイルショックによるインフレはなぜこったのだろうか年配ならせるかもしれないがオイルショックの2年前1971もっと重大出来事こっているそれはニクソンショックつまりドルと兌換停止である当時価値下落したドルが市場大量流通しており米国はドルのげを余儀なくされた日本やドイツは急激通貨高対応するため自国通貨売りの介入うとともに金融市場混乱目的意図的流動性供給った

 

 

カンの読者ならもうおかりだろうオイルショックのには現在量的緩和策同様大量のマネーを市場にバラ政策われており通貨価値毀損しやすい状況にあったここに原油価格高騰というショックがわったことから一気にインフレが加速したのである

 

現在世界経済当時とよくており量的緩和策によって市場大量のマネーでれかえっているただでさえ物価がりやすかったところに原油価格をはじめとする原材料価格高騰というショックがわった

 

つまり現在物価上昇背景には量的緩和策という貨幣的要因存在しており単純なコストプッシュ・インフレではないのだ原油価格けばインフレも収束するという見通しはちにくく事態深刻であるそうであればこそFRBはインフレ抑制手段ばない姿勢鮮明にしつつある

 

では日本今後米国のようなしい物価上昇見舞われるのかというとそうはならないと筆者ている物価がっていくがそのペースは諸外国ほどではなく一方賃金抑制消費者購買力がさらに低下していく可能性その理由日本経済がすでに相当なレベルで疲弊しておりもはや仕入価格上昇製品価格転嫁する余力がなくなっているからである

 

 

物価がるが賃金がらない

 

通常インフレというのは原材料価格のコスト上昇企業製品価格転嫁することで加速していく物価がると生活しくなるので労働者賃上げをそれがさらに物価上昇拍車をかけるというれであるだが経済疲弊している場合製品価格げると売上高きくんでしまい企業うように価格転嫁できない日本はまさにそのような状態になっているとえられる

 

物価がっていく賃金がらないのはまさに地獄だが直近GDP統計はその悪夢到来していることをうかがわせる内容だった

 

内閣府発表した20211012月期GDP成長率物価影響考慮した実質前期比プラス1.1%、年率換算ではプラス4.6となっている前期反動があるとはいえ数字だけをるとまずまずの結果だが物価影響考慮しない名目成長率はわずか0.3にとどまっており実質値名目値上回いわゆる名実逆転発生している

 

 

実質値かったのはGDPいる物価指標GDPデフレーター」(GDP算出時物価変動影響くためにいられる指数名目GDP実質GDPることで算出するがマイナスだったからでありデフレーターがマイナスになった最大理由国内物価下落ではなく輸入価格大幅上昇だった

 

企業輸入価格上昇製品価格転嫁できていれば国内需要のデフレーターが上昇するので両者相殺されていたはずである全体のデフレーターが下落したということは企業物価上昇製品価格転嫁できなかったことを示唆している輸入物価上昇製品価格転嫁できない場合企業利益らすか賃金らすのかのどちらかあるいはその両方選択せざるをない

 

企業仕入れに相当する企業物価指数歴史的水準まで上昇しており企業のコスト削減努力ではどうにもならない段階っている春以降製品価格への転嫁順調まなかった場合確実賃金抑制されるだろう

 

インフレはくの国民にとってしい事態だが価格転嫁できるということは賃金げる原資確保されるということでもあるインフレが発生しているにもかかわらず価格転嫁できないということは国民全員しくなることとほぼイコールになってしまう日本経済価格転嫁って物価上昇加速させるのかやかな物価上昇賃金低下共存させるのかの分水嶺にさしかかっている

 

日本経済後者選択した場合日本長期金利米国ほどには上昇しないかもしれない

 

大量国債えた日銀利払いの急増々としている政府からすれば好都合だろうが日本だけが低金利ければ確実円安輸入物価はさらに上昇消費者購買力低下するのはほぼ確実であるいずれにせよ物価がらないという神話わりつつあるのは間違いない日本人過去30価値観について抜本的える必要があるだろう