一九三八年から四〇年にかけて、日本の流行歌は雨と涙で明け暮…
東京新聞
2020年7月24日 07時38分
一九三八年から四〇年にかけて、日本の流行歌は雨と涙で明け暮れた、とルポライターの竹中労さんが書いている。<ああかえり来ぬ心の青空/すすり泣く夜の雨よ>は淡谷のり子さんが歌った「雨のブルース」。ヒットした「古き花園」では、二葉あき子さんが<白きバラに涙して/雨が今日も降る>と歌っている▼いくつもの涙と雨の歌からしのばれるのは、太平洋戦争前夜の暗い世相である。四〇年は最初の東京五輪が開かれるはずの年だった。返上が三八年に決まっている。世相の一部をなす出来事であっただろう▼戦争による返上が世の中に落胆をもたらす一方で、五輪を開いている場合ではないという論調もあった。いずれにせよ、日ごとに五輪開催を想像するのが難しくなっていく時代であった▼戦禍での返上とは違うけれど、悲しい雨にかすんだように祭典を想像し難くなっているようだ。コロナ禍がなければ、きょうは開会式がある日だった▼東京に集まった選手の表情に客席の国際色、開幕に先がけて試合があるサッカーなどの盛り上がり…。今はどれも想像し難い▼一年後のことも思い浮かべるのが難しくなっているようで、世論調査では中止を望む人も多い。こんな状況だが「心の青空」を感じる一年後になってほしいと願う。身の丈を小さくする必要があろう。ハードルの高さを考えると時間は少なそうだ。
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