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韓国の財閥はやはり家族のもの?

이강기 2020. 12. 1. 12:03

韓国の財閥はやはり家族のもの?

 

 

LGグループ、繰り返す家族内系列分離

 

 

玉置 直司

JB Press

2020.12.1(火)

ディスプレーについたLGのロゴマーク

 

 2020年11月26日、韓国のLGグループの持ち株会社にあたる「LG」は理事会(取締役会に相当)でグループ

 

企業5社を分離することを決めた。

 

 上場企業も含む企業をLGグループから独立させる理由は、家族内の資産配分だ。

 

 LGは、傘下にある企業のうち、商社、エネルギー開発などを手がけるLG商事、建築資材などを生産販売するLGハウシス、ディスプレー用半導体を設計するシリコンワークス、アクリル樹脂原料を生産するLG MMA、そしてLG商事の物流子会社であるパントスの5社をグループから分離することを決めた。

 

 

5社を分離、新グループに

 

 この5社は、新しい企業グループを形成することになる。

 

 いったいどういうことなのか?

 

 簡単に言えば、家族内の資産配分ということだ。

 

 LGグループは、長年、「具家」と「許家」の2つのファミリーが協力して事業を拡大させてきた。

 

 家電、歯磨き粉など家庭用品から、電子、通信、化学へとどんどん事業領域を広げて韓国を代表する財閥にのし上がった。

 

 成長しても家族内で紛争が起きなかったのは、継承と資産分割ルールがはっきりしていたからだ。

 

 総帥には、具家の長男がつく。代替わりしたら、経営に携わっていた他の家族には事業を分離して与える。グループからは離れて、経営とは無関係になるということを繰り返してきた。

 

 2018年5月、LGグループの3代目会長である具本茂(ク・ボンモ=1945年生)氏が死去した。

 

 この数年前から病気の会長に代わって実弟の具本俊(ク・ボンジュン=1951年生)氏が「副会長」として事実上グループ全体の経営を見ていた。

 

 具本俊氏は長年、LG電子やLGディスプレーの経営にかかわり、その手腕には一定の評価があった。

 

 韓国メディアの一部では、3代目の会長の死去後、実弟の具本俊氏が短期間でも後継会長になるとの見方もあったが、LGグループは「ルール」を順守した。

 

 具本茂氏の長男である具光謨(ク・グァンモ=1978年生)氏が40歳で会長に就任した。

 

 男の子がいなかった具本茂氏は、別の実弟の長男を養子に迎えて「世襲」の準備をしていたのだ。

 

 

先代会長の死去から2年で系列分離

 

 具本俊氏はすっぱりと経営から退いていた。それから2年、LGグループ顧問だった具本俊氏がグループから独立することになったのだ。

 

 具本俊氏は持ち株会社であるLGの株式を7%強保有している。

 

 これをすべて手放し、LGが保有する4社の株式を取得することになった(パントスはLG商事の子会社でこれを合わせると5社の経営権を持つ)。

 

 一連の意思決定は家族内だけで決まったようだ。

 

韓国メディアによると、LGグループから分離になる企業の経営陣さえ直前まで知らなかったという。

 

 どうしてこの5社になったのか。

 

 明確な説明はない。LG電子やLG化学などの主力企業を除き、1兆ウォン(1円=11ウォン)前後という具本俊氏のLG持ち株価値に合わせて分離する企業を選んだという見方もある。

 

 LGグループはこういう「家族内分離」を繰り返してきた。

 

 損害保険会社を中核にできたLIGグループ、電線、プロパンガスなどを分離したLSグループ、建設、精油、流通を分離したGSグループなどはすべてLGグループがルーツだ。

 

 この間、「許氏」ファミリーはLGグループの経営から離れ、「喧嘩なき分離、共存」を実現させた。

 

 

上場企業でも、ファミリー意向が優先

 

 今回、LGグループから分離される5社のうち、LG商事とLGハウシスは、グループ持ち株会社であるLGがそれぞれ25%、34%を出資してはいるが、上場企業だ。

 

 シリコンワークスの株は、LGが33%を保有するが、コスダック公開企業だ。

 

 上場していようが、決めるのは、ファミリー。2年前もそうだった。

 

 韓国で4番目の規模の財閥であるLGグループの総帥に誰がなるのか?

 

 産業界の関心が集まったが、家族内の話し合いで、40歳、誰も知らない具光謨氏が就任した。

 

 経営者としても能力や経験などお構いなし。あくまで家族内の決め事なのだ。

 

 韓国の財閥では、代替わりを機に、後継や資産の分け方を巡って熾烈なファミリー内での争いが勃発する例が少なくない。

 

 サムスン、現代やロッテでは、会長の子供たちが経営権や資産を巡って激しく争った。

 

 法的紛争や、挙句の果てに自殺に追い込まれるファミリー関係者が出るなど、経営を揺るがせかねない問題に発展した例も少なくない。

 

 そういう意味では、LGグループはルールに基づいた「きれいな」継承劇だ。ただ、それはあくまでファミリー内での話だ。

 

 LGの場合、グループから離れた場合は、「LG」という社名を使えなくなる。

 

 今回も、経過期間を経て新しいグループ名を使うことになる。長年にわたって使ってきたLGブランドを使えなくなる場合、企業価値に影響は出ないとは言えない。

 

「LGグループに入社したのに・・・」という不満を持つ従業員も少なくないという。

 

 LGグループ関係者は、「少なくとも具光謨会長時代にはこういう形の分離は、これ以上ない」というが、オーナー経営に対する社会的視線が厳しくなる中で、違和感を持つ産業界関係者もいる。

 

「財閥継承の知恵」も転換期に差しかかっていることは間違いない。

 

 

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