北韓, 南北關係

北朝鮮の大規模人事、何が重要か

이강기 2022. 7. 18. 17:32

北朝鮮の大規模人事、何が重要か

 

 

 礒﨑敦仁のコリア・ウオッチング

 時事通信, 20220717

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異例拡大会議えた変化

 

 

20228~10平壌われた朝鮮労働党中央委員会第期第回拡大総会出席する金正恩総書記中央)【朝鮮通信時事

 

 

 年初からミサイル発射実験核実験可能性もささやかれるなか北朝鮮国内政治きくけている。6から10朝鮮労働党中央委員会第期第回全員会議拡大会議開催された。512新型コロナ感染者存在めてめてからもたっていないにもかかわらず参加者がこれまでよりも格段異例拡大会議として開催したばかりか全国各地からまった全員がノーマスクで着席しており感染抑みに自信せたとえる

 

 この会議金正恩総書記対米政策について言及するのではないかとの下馬評もあったが具体的内容公表されずたる注目点人事であったこのような会議めて組織問題人事)」議題のトップでわれたという事実だけをても今回人事重要なものであることがかる

 

 幹部人事まぐるしい今回人事総参謀長10あまりの金正恩政権下人目総政治局長人目となった現在国防相人目三者順位わっている金正日時代から総政治局長総参謀長国防相かつては人民武力部長人民武力相ばれた紹介されるのが通例だったがその総政治局長総参謀長逆転され今年には国防相がトップとなった金日成時代のような本来あるべき姿ったといえる

 

             政治局員復帰した朴泰成氏写真左政治局会議司会するなど台頭著しい趙甬元氏朝鮮通信時事

 

 昨年非難されて降格された朴正天パク・ジョンチョン同年李炳哲リ・ビョンチョル今年にそれぞれ常務委員会入りをたしたまた最高人民会議国会議長などを歴任した朴泰成パク・テソン今回会議政治局員復帰した韓国では処刑説までていたにもかかわらずである

 

 以前べて完全粛清われず短期間降格昇格されているのは最高指導者性格以前よりもくなったか粛清しすぎると人材不足ることに気付いたかのどちらかだろう

 

 

 トップを直接支える党政治局常務委員紹介順にも変化られた筆頭紹介されるのが定着していた崔龍海チェ・リョンヘ最高人民会議常任委員長順位金徳訓キム・ドックン内閣総理趙甬元チョ・ヨンウォン党組織指導部長じられるようになった趙甬元氏党組織担当書記にも就任していることがらかになった政治局会議司会されており同会議最高指導者主宰するのが慣例だったことをえるとその台頭しい

 

 

新外相人事深読みすべきでない

 

                             北朝鮮外相昇格した崔善姫氏=201810ロシア・モスクワ時事通信社

 

 崔善姫チェ・ソニ北朝鮮初女性外相就任日米韓ではこのことばかりがじられたが今回経済部長軽工業部長経済分野幹部朝鮮人民軍治安機関要人がこぞってわったのである崔善姫氏外相起用超大規模人事つの事象にすぎない

 

 崔善姫外相誕生については彼女米朝首脳会談をはじめとする対米交渉実務っていたことからかに対米関係見据えたえなくもないしかしそもそも北朝鮮外交重要なのは米国との関係であり外相になろうとそのわりはない韓国文在寅前大統領から経済協力約束られても対米交渉進展させて制裁解除にこぎつけなければ実利ることはできなかったという教訓もある

 

 結論からえば今回外相人事順当玉突人事だったとえるべきなのである外相だった李善権リ・ソングォン党統一戦線部長異動しておりそのポストにいた金英哲キム・ヨンチョルたな役職らかでないものの左遷された気配見受けられない外相ポストがけば次官だった崔善姫氏がそこにくのは順当であり彼女外相いたからといって金正恩政権対話モードにえるシグナルだとえるのは早計にすぎる

          外相から党統一戦線部長わった李善権氏写真左同部長から異動になった金英哲氏朝鮮通信時事

 

 会議めて外相任命されたことにも注目したいこれはえるならば自民党全国幹事長会議でいきなり閣僚任命してしまうようなものだ北朝鮮憲法第11朝鮮民主主義人民共和国すべての活動朝鮮労働党領導のもとにおこなう国家する支配政党優位性明文化しているがそれでも閣僚最高人民会議任命されてきた決定プロセスはがりなりにも重視されてきたのである

 

 

 今回外相のほか社会安全警察国家保衛秘密警察食料工業相商業相らが任命されているこうした兆候数年前からしずつられたものの国家一体化がますますんでいることは間違いない

 

対米原則強硬には強硬策

 612には綱紀粛正目的とした党書記局会議開催され国際担当書記対南担当書記依然として空席のままであることも判明したこうしたことからえてもよほど突発的事態きない金正恩政権米韓との対話当分間動かすつもりがないということになる金正恩総書記昨年回党大会強対強強硬には強硬策)、善対善善意には善意)」という対米原則げたが強対強とだけべていることにもけるべきであろう

 

 

平壌かれた朝鮮労働党書記局会議出席する金正恩総書記=202212党中央委員会本部庁舎朝鮮通信時事

 

 金正恩政権では、2011発足直後から幹部軍人しくわり、13には後見役されていた張成沢チャン・ソンテク国防委員会副委員長処刑された金正恩氏叔父金正恩氏随行する回数がナンバーだった側近中側近突如粛清されるというショッキングな事件であった

 

 当時20新指導者父親金正日国防委員長ではなくらに忠誠人物登用するためにさらにえばらの権力誇示するために人事重視しているとえられたしかしそれから10年以上経過してもまだまだ大型人事いていることには要注目

 

 いわゆる集団指導体制であれば人事組織決定には時間がかかるスピードをもって人事いているということは権力一人集中していることを意味している人事権誇示することが人心掌握しているかどうかは長期的観察必要なものの一連大規模人事金正恩総書記権力行使依然として安定的機能しているようにえる

 

       2022開幕した朝鮮労働党中央委員会第期第回拡大総会会場参加者朝鮮通信時事

 

筆者紹介

礒﨑 敦仁いそざき・あつひと

慶應義塾大学教授北朝鮮政治

1975年生まれ慶應義塾大学商学部中退韓国・ソウル大学大学院博士課程留学在中国日本国大使館専門調査員北朝鮮担当)、外務省第三国際情報官室専門分析員警察大学校専門講師米国・ジョージワシントン大学客員研究員ウッドロウ・ウィルソンセンター客員研究員歴任著書北朝鮮観光」、共著新版北朝鮮入門など

 

2022717日掲載