2023年、韓国が「日本を超える」…! 「在日3世」の私が「日本は韓国に負けた」で感じる“強烈な違和感”と、日韓の“大きな違い”…!
日本の1人当たり名目GDP は2022年に台湾、23年に韓国に抜かれるーー。
2022年末にそんなレポートが日本経済研究センターから発表されて、日韓関係者の間に衝撃が走った。もともと韓国では「先進国になった」「日本を超えた」という声が盛んになっていたタイミングで、実際にそれを“裏付ける”ような予測が出てきたわけだ。
文在寅政権時代に日韓関係は「史上最悪」にまで悪化し、2022年に大統領が代わって改善が期待されたが、大きく前進はしていないのが現実だ。カタールのサッカー杯でも日本代表の活躍ぶりを“揶揄”するような韓国のネット民の声が出てくるなど、相変わらずの状況が続いている。
2023年はそんな日韓関係にどのような展望が描けるのか。そもそも日韓の間にはいまどのような“壁”があるのかーー。
「在日3世」として日本と韓国で暮らしてわかった
私は「在日3世」として日本で長く暮らした後、韓国に移住した。
日本に住んでいた時に朝鮮学校の関係者から「自分たちは被害者」だと言うのを聞いた際、私には何の被害者なのか理解に苦しんだことがある。私は在日3世だが、日本で暮らしていて、実質の被害を感じたことがなかったからだ。
2000年に一度、店舗を借りる時に店舗オーナーから直接、差別的な発言を言われた事以外には特に思い当たらない。
「日本を超えた」韓国よりも、日本が「いい」
そんなこともまた外国人としてどこで暮らしてもありそうな差別であるし、私としてはそれほど気にすることでもないと感じていた。日本人も海外に出れば大概の差別を経験するというが、差別を一度でも受けると自分は差別しないように気をつけるものだ。
むしろ、私は日本から韓国に移住してからのほうがいろいろな“被害”を感じていたりもするのだから、不思議なものだ。
仮にいま韓国が「日本を超えた」のだとしても、確実に言えるのは、私の場合、日本で暮らしていた時のほうが暮らしやすかったということは間違いない。
「被害者」としての理由に昔の話をよく持ち出す人もいたが、それも在日2世までが話すならば納得もできるが、その世代ではない私にどうやって被害者ぶって話せと言うのだろう。
私の世代は十分に日本人同様の恩恵を受けて、そこそこの生活をさせてもらえていると感じる。
社会に出ておカネを稼ぐのはその人の努力と才能だ。少しおカネを儲けたのが在日となると、すでに消滅した在日特権の話をされることもあるが、それは答えようがない。そんな意見をする日本人は本当に不勉強でしかないのだから、相手にもしたくない。
「竹島はどこの領土?」と聞かれて…
私の場合、そうしたことについては90年代までも真面目に日本社会に訴えていたが当時は誰も耳を貸さなかった。そこで、日本人の無関心さに直面したことは間違いのない事実だ。
我々に「竹島はどこの領土?」とよく聞いてくる人もいるが、その前に日本人も50代以上の諸先輩に20代の頃、「朝鮮半島に興味があったのか?竹島に興味があったのか?」と聞いてみてほしい。
私は聞かれれば「もちろん日本の領土」と答えるが、韓国に実効支配されてる責任は無関心だった日本国民にあるとも思うのだ。
そうした問題については最近は盛り上がっているが、かつては一部の人以外の多くはまったく興味がなかったのではないかと思う。私も日本人とそんな話をした時に「そんな話をして、何を言っているんだ」と言われたことがあるが、そういう時代もあったのだ。
「罵り合う言葉」のウラで
韓国で文在寅政権が誕生して以降、日本では韓国に対して厳しい意見が多く聞かれるようになった。
日韓関係も「史上最悪」なものになり、罵るような言葉が飛び交うようになったが、その一部の意見はわわわれ在日へも向けられた。しかし、本来は在日に向けるのではなく、韓国そのものに向けるべきだし、同時に日本政府に向けて訴えるべきだろう。
在日として、日本人同様に税金を払い暮らしている者たちへ当たっても仕方がない、ということをそろそろ理解して欲しいと思う。
もちろん街中で、ネットで、日本への不満を訴える韓国人にはそれなりに立ち向かうべきだろうが、私のような在日で朝鮮総連から離れた者たちは静かに暮らしたいだけなのだ。
そんな暮らしを望む我々も、不満を垂れ流す韓国人、朝鮮人に迷惑しているのだ。それなのに、いますべての在日が一括りで意見を言われることはおかしいと思う。
2023年の「日韓関係」
だから私としては「在日3世」と名乗り、自分が体験してきた事情を話している。在日と一括りで言われないためにも。また、日韓をともに知るものとして、きちんとした事実を伝えたいために。
街角やSNSで不満を垂れ流したり、罵っているのは、何かしらの意図を持った者たちなのだ。
その者たちとは違う人たちがいるということを理解して欲しいし、2023年はそんな年になってほしいと願う。
さらに連載記事『「在日3世」の私が、「祖国=韓国」に住んでわかった「日本のほうがすごい」と“断言”できる決定的理由』では、そんな私が実際に体験した“日韓の違い”についてレポートしよう。
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