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安倍家の後継者は「昭恵夫人が出馬」で決着か…母・洋子さんの無念と「名門一族」の内部事情

이강기 2022. 7. 14. 13:55

 

安倍家の後継者は「昭恵夫人が出馬」で決着か…母・洋子さんの無念と「名門一族」の内部事情

 

「先送り」はもうできない

安倍晋三元総理の死去にともなって、来年4月に衆議院山口4区の補選が行なわれる見通しだ。銃撃事件の衝撃が冷めやらぬ中、早くも安倍家の関係者と地元・山口の後援会の人々の間では「後継問題」が口の端にのぼっている。

 

知られている通り、安倍晋三・昭恵夫妻には子どもがいない。一方で、安倍元総理の母・洋子さんは、安倍寛元衆院議員、安倍晋太郎元外相、岸信介元総理、佐藤栄作元総理と大物政治家を幾人も輩出してきた安倍家を、なんとしても存続させたいと考えている。それが、昭恵さんと洋子さんとの微妙な関係の一因だったとも言われる。

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安倍元総理の生前に何度か報じられていたのが、洋子さんは長男(=安倍元総理の兄)の寛信氏の息子を後継にしようとしていた、という情報だ。

「寛信さんの長男は、慶應大学卒で非常に優秀な青年です。しかし、政界入りには学生時代から難色を示していて、いまは大手商社に勤務している。今後も政治家になるつもりはないそうです」(安倍元総理の後援会関係者)

 

このような事態にならなければ、安倍元総理はあと10年以上は政治家を続けられるはずだった。これまで安倍家が保留し続けてきた後継問題が、不測の事態によって大幅に前倒しされてしまったのだ。

 

「岸家からの養子」という選択肢

いま浮上している策は、二つある。まず一つ目は、安倍元総理の弟・岸信夫防衛大臣の子どもを昭恵夫人が養子に迎え、後継者とする案だ。その場合、現在岸防衛相の秘書を務めている長男の信千代氏ではなく、次男が安倍家に入ることになるという。

 

「かつて洋子さんは、実の息子である信夫さんを後継ぎがいない岸家に養子に出し、当の信夫さんにも大学生になるまでその事実を知らせずに育てさせました。

 

そんな洋子さんですから、安倍家の地盤を守りぬくため、昭恵さんに頭を下げてでも養子縁組させるかもしれない。洋子さんにとって、こんな形で安倍家が途切れてしまうのは痛恨の極みですからね」(後援会関係者)

 

 

「昔、昭恵さんは『文藝春秋』のインタビューで『夫から、養子をもらうのはどうかと提案されたことがある』と明かしていましたが、それはあくまで晋三さんがいたからこそあり得た話。もう晋三さんと相談したり、意見を聞くこともできないのに、ひとりになった昭恵さんが洋子さんの提案に頷くとは思えません。そもそも昭恵さんは、洋子さんとは家庭内でも距離があるわけですし」

 

また、昭恵夫人自身の家柄も考慮しなければならない。夫人は森永製菓創業者の系譜をひく松崎家の令嬢で、やはり名家の出身である。

 

「昭恵さんもお嬢様ですから、もしも養子うんぬんの話が具体化すれば、松崎家の意向を聞き、承諾を得ておく必要もあるでしょう」(同・後援会関係者)

 

昭恵夫人の絶大な地元人気

そこで、本命と言われる二つ目の選択肢が、昭恵夫人本人が安倍元総理の後継者になるというものだ。というのも、地元の山口では昭恵夫人の評判は非常に高く、特に後援会の女性メンバーや女性の自民党支持者から絶大な支持を得ているためだ。

 

「昭恵さんはご存知の通りの朗らかな人柄で、お酒はよく飲むし、政治については素人同然ですが、地元では(安倍元総理のライバルで山口県下関市が地盤の)林芳正(外相)さんの奥さんよりも気さくだと人気があるんですよ。

 

芳正さんの奥さんもお嬢様ですが、大学の先生(注・林氏の夫人は山口大学で教授を務めている)ですし、ちょっと近寄りがたい雰囲気があると言われています。対して昭恵さんは庶民的で、人前でも平気で泥酔して大笑いしたり泣き出したりと、スキがあるところがかえっていい」(下関の後援会関係者の女性)

 

 

山口の「区割り変更」も考えれば…

安倍政権の末期には、森友学園問題に昭恵夫人が関与しているとの疑惑が報じられたこともあり、昭恵夫人に対する国民の評価は必ずしもポジティブなものばかりではない。

 

しかし、誰に対しても屈託なく気さくに話しかけ、形式や因習にとらわれない人柄が、地元山口の人々を惹きつけて放さないようだ。先の女性が続ける。

 

「自民党関係者の中にも、昭恵さんを『安倍総理の足を引っ張る、とんでもない妻だ』とバッシングする人がいたけれど、そんな人じゃないですよ。もし昭恵さんが補選に出れば全国的な注目を浴びるのは間違いないし、晋三さんに恩がある地元企業は今まで以上に本気を出して選挙運動を手伝います。野党候補が出たとしても、圧勝でしょう」

 

補選はひとまず現行の区割りで行われる見通しだが、次の総選挙からは、山口県の選挙区は区割り改定により1減の3つとなる。昨年の衆院選では、安倍元総理は山口4区から出馬し、3区では参議院から鞍替えした林外相が出馬したが、次回は4区が廃止される。

 

つまり新しい区割りでは、3つの選挙区を現職の林氏、岸信夫防衛相、高村正大衆院議員、そして安倍元総理の後継者の4人が「椅子取りゲーム」さながら取り合うことになる。この補選で強力な後継者を立てられなければ、安倍家の系譜は途切れてしまいかねない。だからこそ、昭恵夫人に皆期待をかけているのだ。

 

「妻が後継者」の前例

死去した夫の跡を継いで妻が出馬・当選した前例としては、2009年に急死した中川昭一元財務大臣の妻・郁子氏がいる。郁子氏も政治の経験はなかったが、2012年の総選挙で北海道11区から出馬、8万6000票あまりを得て当選し、すでに3期務めている。自民党の歴史を振り返ってみれば、昭恵夫人の出馬も決してあり得ない選択肢ではないということだ。

 

 

補選まで、残された時間はそう長くはない。はたして昭恵夫人はどう動くのだろうか。