ソウル梨泰院のハロウィン圧死事故、背景に見える韓国の社会的特性 世界の文化と触れ合い、「一体感」に身を委ねたい韓国の若者 平井 敏晴 JB Press, 2022.11.1(火) 圧死事故が発生したソウル・梨泰院の坂道の路地(2022年10月31日、写真:ロイター/アフロ) (平井 敏晴:韓国・漢陽女子大学助教授) ソウル・梨泰院(イテウォン)で発生したあまりに痛ましい出来事「ハロウィン圧死事故」が全世界に衝撃を与えた。アメリカのバイデン大統領や日本の岸田首相をはじめ、ローマ教皇まで哀悼の意を表している。 10月31日朝6時時点で死亡者は154名。日本人女性2名も含まれる。負傷者149名中、重体・重症が33名と報じられている。まさに大惨事である。 まずは、亡くなられた方のご冥福と、治療中の方々の一日も早い回復をお祈り申し上げたい。 警察による警備、人流コントロールはなかった 被害の大き..